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2007年7月26日 (木)

大分、別府<2004.12.3-5>

Saba

サバに誘われ。。。@大分&別府
<2004.12.3-5>
12月に入り冬が来たかと思えば妙に「生涼しい」気候でまた風邪を
引いてしまったよ。
2004年も残り一ヶ月となれば最後は温泉にでも出かけてみようか
という気分になる。風邪の養生にも丁度良いか、ってね。
日本全国に温泉の類は数々あれど別府はこの中でも筆頭格になるのでは?
しかし九州でありながら訪問した事が無くてこれは以前の地元、福岡から
行くには日田から先、久住連山の横を越えるか一旦、北九州市を迂回する
という心理的遠距離感に由来していたからだと思う。例えば同程度の
所要時間なのに長崎あたりだとソレほど遠い気はしなくてこれは逆に
心理的近距離感とでもいうのか(苦笑)

それでも一度は行かねば、という気持ちが頭に浮かぶとどうしようも
ないもので師走の放浪先に10月の時点で決定。
ついでにウマイもんでも喰えれば言う事無しで温泉=別府とくれば
大分県なのだが以前、こちらには関サバなる魚が一つの名物だという
事を耳にしていて最近、肉よりも魚指向の庵主。これは良い機会と
ばかりに週末は昼で会社を退却。夕方の便で毎度名古屋から大分空港へ。

到着はこの時期なら九州でもとっぷりと日が暮れた19時近く。
空港は大分市内から湾を挟んで反対側に位置していて海上をホバークラフト
で移動も可能だが着後に桟橋から市内へ乗り換えるのも面倒な気がして
大分市内行きのバスに。料金は¥1500?これは高いなアと。
しばらくは高速らしき道を走るが窓の外はこれといって明かりも無く
時折、ふと窓の外に目をやるも続いているのは暗い夜ばかり。
九州の空港は以前書いた福岡を例外として鹿児島も長崎も街中から
相当の距離にありソレ故にこの料金もやむを得ないか。
しばらくするといつしか風景にも賑やかになって別府の街に途中停車。
草津あたりだと山に囲まれた地形の成せる業か外を歩くだけで硫黄の
匂いが身体に染み付く様なのがこちらも海岸沿いで空気の流れが
ある筈にも関わらずバスの車内にかすかに温泉のような香り。
(本当に温泉によるものか乗客のスカシ屁だったのかは不明である)

更にしばらく乗車して駅の一つ手前の繁華街で下車するとここでも
他の九州の都市同様、人口的には自分の地元よりも同じか少ないながら
整然としたアーケード街が視覚的にも効果があるのか活気を感じる。
自分の居住地はこの点、どうしようもなく繁華街の道幅が狭いので
人通りが多いような錯覚にとらわれるが街を楽しむ人よりも吹き溜まっている
未就労若年層の比率が多いような気もするしツギハギの街つくりの結果か
全体的な美観に欠けているといつも思う。都市計画や行政能力の限界からか
一向に魅力的な市街景観が具現化しない(嘆)

放浪の折には各地の宿屋に世話になる庵主。今回は贔屓の航空会社関連ホテル
だったけどフロントの係りの人は「なァ~んか事務的で冷たいなあ」と。
別に必要以上の愛想笑はいらないけどね。でもこういうのは宿に辿り着く
安堵感より疲労の方が先に出てしまうからどうもイヤだなあ。
宿帳に記入しながら全くの思いつきでレンタカー使用を検討したいと言えば
案内係を呼んでくれるけどやはり事務的(苦笑)
今まで移動手段としてレンタカー自体が頭の中に浮かぶ事が無かったのは
自分の眼の状態と旅先は一杯やりながら、というのが定着していたためかも。
さて、案内係の女性従業員。こちらはフロントと全く逆路線で十分に和ませて
くれるのが嬉しい。トニカク親切丁寧、話し方も柔らかく器量も十分とくれば
レンタカーも検討から即、決定に昇格する。
今回の放浪ではその地元ということで西の御師様と奉るニンニンさん(某社の
パチンコ大会での相方。九州予選を勝ち抜き全国決勝で王者となってしまったが
この全国大会がその後開催される様子も無さそうで共に初回にして永世名人に
なった模様(爆笑)当然、この結果は彼の釘読みと引きによるもので庵主は
オマケ的役割を受け持った)に色々と問い合わせをさせていただいたが関サバは
吉田会館なる場所がメジャーだろうとの助言を頂く。更に問い合わせするまでも
無く行きたいと思っていた高崎山と「うみたまご」もオススメとか。
この点を踏まえて色々とConciergeの娘さんに尋ねれば本年は各地を幾度となく
放浪した庵主。仕事に関しては単に雇われ人ではなく己が技と哲学による
所業から報酬を得るものと思う自分の職業観に照らし合わせても驚くほどの
「プロ」(=顧客に満足を与えるサービス業の本分として)だったような。
普段は見ることもナカナカできない(=自社の一部、営業担当者に見習わせたい)
仕事に関しては冷淡&横着な庵主を感動させたその対応をどうしても書かずには
いられない。
色々と質問し現地地図の説明も十分、素人に気配りされて分かり易いしその結果、
案内資料の類を準備しておきますとの答で部屋に入って実に絶妙な程良い頃合に
電話がありフロントに預けてあるので受け取っていただきたい、と。
で、行けば先刻のフロント係は事務的に渡してくれるが(再苦笑)観光案内
コピーには要点が分かり易い様にラインマーカー付。
翌朝、レンタカーの申し込みでConciergeのデスクに行けば別の係(この人も
ナカナカ)が話を承っていますと迅速に対応してくれる。ホホウ、と思って
チラリと机を盗み見のように見れば前夜の娘さん、こちらの要求事項をメモに
キッチリと書いて引継ぎをしてくれていて丁寧なメモの内容に見惚れてしまった。
旅先の感動は風光明媚な場所以外にも存在し得るという証明やね。

レンタカーの営業所から迎えに来てくれて手続き上、一旦その営業所に。
送迎の係の人に関サバの話をするとその佐賀関町出身とのことで先に聞いた
ニンニンさんと同じく吉田会館を推奨してくれる。複数の土地の人が言うなら
間違いないね、とばかりに期待するが昼飯には早い時間なので先ずは
高崎山&うみたまご。
小雨の中を市街地から別府方面に。右に海、左に日豊本線を見ながらの
片側三車線道路は快適でこれで天気さえ良ければ言う事ナシの風景。
このレンタカー、一番安いのでもカーナビ付で知らない土地では確かに
便利(日常、庵主の車は¥500の近郊地図は載せていても自分自身が
運転手兼ナビゲーターなので無用と思っている)画面には高崎山の
表示が出てきてもうすぐかな、と走っていれば入り口らしきものが
見当たらず。いつの間にか表示も枠外に消えている。「???」わけの
わからんうちにUターン。戻れば高崎山の案内表示を発見するもそれに従って
進むと別施設の駐車場に。これは隣接地区に「うみたまご」なる水族館が
有ってそこに駐車してから徒歩で高崎山に向かう形式になっているためだった。
現地で初めて知ったのは動物園のサル山を想像していたのだがくたびれた
廃寺の境内(良く言えば幽玄とでもいうか)に猿が勝手にたむろっている
雰囲気で庵主の近場、三河湾に浮かぶ猿島と兎島を連想した。(それぞれの
孤島にサルとウサギが多数移住していて渡船で人間が訪問する)
数百匹はいるらしい集団を眺めていると親方らしく猿なりに風格ある者、
軒下で膝をかかえて引きこもっている者と猿の様相も様々で見ているだけでも
飽きない。しばらく連中に付き合った後、次は「うみたまご」へ。これは
つまり水族館で動物園と共にこういう施設が好きな庵主にはうってつけの
配置だったかと。それでも周囲は家族連れかカップルばかり。水槽を下から
眺める構造の一区画にはバロック音楽が流れて音響効果も良くコンサート気分で
何曲かの間、独りボンヤリと泳ぐ魚を眺める。

昼飯には程良い頃合で佐賀関方面に移動する。小雨の中を大分市街の横を
抜けて国道197号線に出てしばらく行けば海沿いの道に教えてもらった
吉田会館がポツンと一軒。見た目は普通のドライブインのような感じでも
客の入りもナカナカで。定食類も献立に載るが目的は関アジ&関サバで
店員さんに活け造りはどの位の量なのかを聞けば二、三人分だとか。
一瞬躊躇するがコレを喰わなきゃ来た意味がないので両方注文する。
最近魚を好む庵主、何が好きかと問われれば鯛やヒラメよりもアジとサバ。
これはもう絶対で会社の安くて不味い給食弁当でもサバの味噌煮が出てきたら
必ず半身だけなのだがそれだけで嬉しい。ただどちらかというとまあ、その、
魚は(これだけじゃないかもしれないが(爆))下半身の方が好きで
おかずが入ったフタを開けてエラのついてる方だと少々落胆するのですがね。
しばし待って現物を見てビックリ。サバを刺身で食うのは初めてだが見た目にも
その身がもう凄くて旨そうで。

と、唐突に閑話休題。
多分、日本人には活け造りも普通に見えるかもしれない。が、10年以上
仕事の一分野で世話になってる現地法人のW.A.S.P.のセールスエンジニアが
以前来日して一緒に晩飯の寿司屋にて活け造りが出た際に刺身は大好きだが
コレは絶対ダメだとか。理由を聞けばステーキが旨くてもそいつがピクピク
動く様子を想像してみろ、と言う。う~ん、なるほどそういわれると。。。

さて、関サバ。本当に驚いた。初めてと言う事も勿論有るがこれほどの刺身が
サバであるのかと思うくらいに。何とも表現力不足だがあえて例えるなら
「つべこべ言わずにこのまま食ってみろ!」と海原雄山に言ってみたくなる
気分、とでもなろうか。あまりにも感動的だったからもう余分な事は
書かないが最後は残った骨身を味噌汁にしてもらう。満足。

今回は訪問先地元のニンニンさんがプチオフ会のように晩飯&晩酌を共に
してくれるとの事でこれまたありがたい話だが時間は十分に早く一旦、
レンタカーを返却してから駅前をフラフラと。一部、御存知の方が予想する
とおり旅打ち庵主で暇つぶし。久しぶりに3000枚チョイの収穫で気分も時刻も
程よい頃合にニンニンさんと再会。うん、独り放浪も良いけど訪問先で
会える人がいるのもやはり嬉しいね。で、ニンニンさんの板にも登場されている
ハルさんにもはじめましての御対面。一軒目で飲んで喰って、二軒目でも飲んで
喰っていつに無く飲み、風邪の途中でもあったはずだが最後まで心地良い時間。
そうだねえ、初訪問でも他の「村民」同様、普通~に会って普通~に話して、、、
ニンニンさんとハルさんにはここで改めて感謝させていただきます。

宿に戻って快眠。ここ数日の夜中の咳で目が覚めることも無い。なぜだろう?
翌朝、もう一つの目的地である別府に。昨日の雨も上がり国道10号と並走する
区間から眺める海の風景もナカナカ。駅で時刻表を見ると昼に博多行きの特急
「ゆふいんの森」が由布院始発であるというのでそれに乗ることに決めて
あまりのんびり出来ないが別府駅からフラフラと海方向に歩けばすぐに右側に
公衆温泉を発見する。この温泉浴場は町営で(自治体の市町村でなく駅前町会
のようなもんか)入り口には大きく「駅前温泉」と書かれている。なんとも古びた、
というか味のある外観で名前のとおり(分かる人だけ)フランキー堺か伴淳三郎
なんぞが温泉につかりながら喜劇を演じていてもおかしくない雰囲気。受付で
小銭を払い入れば客は自分だけ。ゆっくりと風呂の中で「あ~イイ感じ~」
ここで働いている人々は皆、近所のおばさん風。「二階で休憩できますから
ゆっくりして下さいなァ」と言われて階上に行きタオルを干しながら一休み。
素泊まり¥2500で宿泊も出来るそうで二階の造りは古びた白壁に木の床。
福岡時代、母校の校舎を思い出してしまった。なんかすごい懐かしい感じ。
下手なHOTELに投宿するよりこういう所で飯と見物の時だけフラリと
出かけるほうが面白いか。

予定の時刻も来てローカル線で大分乗換えで久大線の由布院まで。
車窓から久住の山々が見える。高校三年間同じクラスでその後、Q大の
ワンゲルで山浸りになっていたその朋友が言うには今でも家族で時折
登るらしい。羨ましいものだ。いつかは自分も登頂したいと思っているのに
今とこれからの自分には体力的に全く自信が無い。九州最高峰でもソレほど
難しいものでなく子供や家族連れでも難なく行ける場所ではあるのに。
由布院に着けば反対のホームには「ゆふいんの森」号。自分の地元、JR東海
管内では内外装共に絶対にお目にかかれない雰囲気の車両だ。
駅弁に興味を惹かれ昼飯時でもあり車内売店に行けば長蛇の列。1分ほど並ぶが
食い物で行列して買う習慣が無いので脱落。後でも良いかと席に戻れば
しばらくして「好評につき売り切れ」で、車内販売も無しとのアナウンス。
はァ~?南倍南氏が聞いたら販売方法の素人ぶりに激怒するに違いない。

博多では思うところがあり早めに空港へ。この時期に珍しく東日本では
台風並の強風で前日には羽田発着路線が軒並み欠航したとか。その影響と
機材のやりくりの問題で福岡発各便も大幅に遅れている。カウンターで
一つ早い名古屋行きに変更してもらうもののそれでも二時間以上の遅発で
時間の経過と共に疲れが。それだけなら良いのに帰宅が近づくにつれて
ソレまでの好調が信じられない位に風邪の症状も再発。何と言う事だ!?
結局、その後10日以上も体調を崩したままだった。これは治りかけに
遠出したから悪化したのではなくて何となく、、、具合の悪い時でも
放浪時には例外として復調する、と思った方が自分には正解であるような。

まあね。こんな暮らしぶりでも行きたい時に行きたい場所へ行く。
これはしばらくはやめられないよ(笑)
Ooita

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