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2007年10月24日 (水)

いわゆる北京の特典旅行

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北京@中国 <2007.10.20-21>
一種の特典ポイントとしてフラフラ出かけた結果に貯まった航空会社の
マイレージ。こいつのおかげで今まで札幌、福岡、長崎、韓国、欧州へ
随分と楽をさせてもらったけれど今年も期限切れになる分をどうしようか
と思案していたころに折り良く旧友から「北京に来たら案内するからね」
の誘いをもらって「んっじゃ、行ってみっか」と。

丁度、関空-北京の往復特典空席が週末の土日に有ったから申し込み。
朝便なので前夜から新大阪に移動して難波地区の宿へ。
大阪という街は現在も理解できないが宿の近辺は南海電鉄、近鉄の
始発でもあり相当な繁華街を想像していたのに金曜夜23時頃にはもう
賑わいが感じられない。元々そういう場所なのかも知らないけれど
そうしてみると新宿あたりの雑踏は全く異常な世界のような気がする。

目覚め良く関空へ。今回はJRの「はるか」ではなく南海特急で。
やはり鉄人28号を連想する。縁起でもないがこんなので踏切事故を
喰らったら普通の乗用車なら真っ二つになりそうだ。
車内の雰囲気と気分は上々で関空に到着して出国手続きね。
手荷物検査はドエライ混雑だった。行列の隣は地元らしき娘二人組が
やたらと時刻を気にしてるんで「お嬢さん方はどこに出かけるんね?」
と珍しく自分から話し掛ける。聞けばツアーでソウルに行くらしいが
待ち合わせ場所を勘違いしたか出発ギリギリらしい。(実際、ゲート
締め切りに間に合う為には悲観的な状況だった)「ほなら、地上係員を
見つけたらすぐ事情を説明して出発を抑えてもらった方がええわ」と
自分もツラレテ関西弁口調で言う。
今ではとりあえずどうにかなる一人旅だって海外初体験の時には
「添乗員様よろしくお願いします」だった自分。ここまでの
経験的に思うには出発ギリギリ、あるいはチョイやばいと思ったなら
搭乗する航空会社の地上係員を捕まえて遠慮なく頼むべきだと思う。
先ず間違いなく検査、審査の順番に便宜をはかってくれるし他の
乗客の迷惑にもならない。機内で最終の搭乗案内中ですとアナウンスで
その後に数人がアタアタと乗り込んで来て待ってる方としては
「こいつらのおかげで遅れたのか」と内心、罵りたくなる場合がある。
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ともかく無事に関空離陸のしばらくして北京に着陸する。

ところで以下、本文中の金額単位¥は全て中国元のこと。
通貨の記号表記は日本と同じく¥。
紛らわしいけど中国¥1=だいたい日本の¥15ね。

到着口で客の名を書いたボードを持つ現地ガイドが多く並んでいる。
ロビーで「はて、自分の出迎えはどこかいな?」とシバシ立ち止まると
「庵主!」と呼ばれ「おォ!久しぶりだなあ!!」の懐かしい顔。
国内外を問わず旅先で友人と再会する瞬間場面というのは何とも言えぬ
嬉しさをいつも感じる。(「外」はこの友人だけだが)
タクシーで先ずは途中の友人宅に荷物を置いて観光へ。
初回に訪問した二年半前だったかは北京のタクシーに異様な雰囲気を
感じていたけど(第一に車体のボロさ、というか)オリンピックが
近いためか全面改装で日本並にキレイになっている。
友人宅近所には高層建築のアパートが多い。マンションと言う豪華さで
表現するものじゃなく(そういうのも有るが)外観はそれなりでも
通路や入口は昔の日本に多くあった公団住宅の雰囲気だ。
友人の部屋はアパートの13階でエレベータにて。

最初のビックリはエレベータ。全く日本と同じ普通のものだけど
ドアが開くと中には椅子に座った中年女性がいる。
デパートのエレベーターガールと言うのじゃなくてアパートの
エレベーターおばさん。階を告げるとそのボタンを押してくれる。
これでチップを取るわけでもないから職業ではないらしい。
なぜだろう?なんだろう?友人に質問したら普通に存在する
そういうものらしい。(理解不能)ともかく閉所恐怖症だとできないな。

二度目のビックリは住居。家賃節約の為にルームメイト形式で
住んでいると聞いたけど玄関から入ると少し広い茶の間のような感じで
見知らぬ(当然だ)中年夫婦と子供がソファでTVなんぞ観ている。
あわてて「ニぃめんはォ」(こんちは、の複数形だったか?)と
一言だけ挨拶する。他にはもう一人、女性が住んでいるらしい。
で、茶の間からそれぞれ別部屋の扉が有って個人の空間に
なっているそうな。ルームメイトとは職場や学校で同じ集団の中で
やるものかと思っていたから既成概念がひっくり返る。
今回は「普通の中国の人の暮らしを見るのも面白いと思うよ」って
いわれていたけど実際、こういうのも普通で住宅事情は厳しいみたい。

とりあえず観光に出発する。行き先は案内役にお任せで途中に通過したのは
北京五輪のメインスタジアム建設現場で金属色の竹細工で作った篭のような
外観が少しだけ柵の遠くに見える。
説明によると鳥の巣をモチーフにしているとか。それにしても工事車両が多く
道路も砂塵が吹き溜まっている様子だった。
友人曰く、一回歩くだけで靴が汚れるので嫌だと。遙か日本にまで黄砂が
飛来するのだからこの国は天も地も砂だらけ、ということかね。
到着したのは頤和園と言うところ。西太后の別荘のようなものらしい。
やたらと広くて散歩のつもりで全部歩くなら半日以上は必要になるだろう。
各種絵物語が頭上に飾られた回廊に「これは何ソレの物語を題材にしている」
と説明してくれても全部見るのも覚えるのも無理という物で結局、聞いた
説明の内容は忘れてしまった。横の売店でコーヒー(甘くて飲むのに苦労した)
と串ソーセージ(安い。材料はなんだろう?)の微妙な組合せの休憩となる。
眼前には昆明湖なるバカ広い人造湖で反対の島へ渡船場から船で移動ね。
大きさも趣旨も全く違うけど福岡の大濠公園を連想する。島にも建造物と
散策路で途中には牢屋の様な洞窟も幾つか。 友人に言わせると西太后の
敵になる者をここに幽閉していたとか。全く関係ないだろうがヘンリー八世と
六人の妻の話が思い浮かぶ。橋を渡って出口の方へ。
次はどこかと聞いたとしても自分は何処の何だか北京はさっぱり分からない
から友人が案内するままに。
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二人乗りの自転車タクシーに乗ろうという友人は運転手&動力のオヤジに
価格を質問している模様。 ¥20だとか。この60歳近いと見える運転手、
職業で鍛えているのか客二人を乗せてスイスイと走る。しかも車道を自動車に
遠慮もなく(結構、それも面白い)到着した先は圓名園と言うところで
植物園の様でもあり遺跡も多いとか。
で、支払いの時になって友人はやたらと運転手のオヤジ相手に憤慨しているから
何事かと聞けばオヤジは一人あたり¥20の料金だから二人で¥40くれという。
友人は最初に料金を聞いた時に¥20としか聞いてないから払わない、と。
結局、折衷案の¥30で落ち着く。
友人はこうやって人を騙そうとするから中国人はズルイね。と御機嫌悪し。
普段は(何にしろ)騙される方が悪いよと言っている本人も中国人なのに。
個人的に仕事量から考えれば二人分、そのまま払ったって良いと思うが
これは日本人的感覚なのだろう。ともかく価格が絡むことに関して中国では
(多分、その他多くの国でも)交渉と確認は重要に違いない。
ここでは皇帝の衣装を着て写真を撮らせてくれるということで貸衣装着用の
記念撮影なんぞを。 皇帝と言うより京劇の三文役者みたいだ。
古代でなく近代に廃墟化した遺跡を見て思うに中国は三国志以前の昔から内紛、
民族抗争、西洋社会相手の戦と争い事が国の歴史そのものだったのだろうなあ。
そのあたりに近隣でも自分の様な日本人には理解できない国民性(てか、元々
そういう言葉で一つに収まりきれないのだろう)というか謎が多い理由が
絡む気がする。
日暮れも近くなり晩飯にするかとタクシーで街中に移動する。
説明によると凱旋門のようなのがあって少し離れた鼓楼(何かの合図に使った
建物だろうか?)の近くで下車する。うーん、オリンピックを控えた華々しい
雰囲気とは全く違う街路に面してやたらと行列している店が。
どうやら地元民愛用の食堂らしく献立種類は多くないが¥1~の品書きに安さを
実感する。味が薄い豆のスープ、モツ煮込み、小さめの肉饅、正体不明の煮物。
どんな材料なのか不明であるけど実に良い味だった。
日本の観光案内本に記載されてないだろうが自分一人ならこういう店には
行けなかったはずだと思うと尚更に面白い。
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十分満足してチョイと一杯にするかと洋風飲み屋が並ぶ路地に。
(どこか知らないが目前にはそれほど広くない川が流れていた)
バンド演奏の横でウィスキ。 客は自分たち二人だけ。
バーテンとかスタッフという感じが全く無いアルバイト小僧みたいな
若いのも暇なのかそいつと三人でいつの間にか現地のサイコロ遊技をしている。
ルールを知らないから当然、賭けはナシ。てか、最後まで理解できなかった。
仕上げは足つぼマッサージ。これは北京に来たなら絶対に外せない。
とにかく安い。コースメニューには幾つかの組み合わせ価格が記されているが
割引中で1時間でも¥98だと。足と肩、背中を頼んで良い気分。
んっじゃ、ボチボチ引き上げますかと友人宅へ戻り床に布団を敷いてもらって
いる時にふと気が付く。
腕時計が無い!どうやら先刻のマッサージ屋に忘れてきたようだ。
友人曰く中国で忘れ物したら絶対出てこない、と。何となくそれは理解できるから
「しょうがねェ、タダの旅行に追加代金を払ったようなもんだ」って、
あきらめ気味だったけど店に行ってみようとの友人の言に外へ。
TAXIは見あたらないがアパートの前にかなりくたびれた日本車がいる。
(多分、MAZDAのファミリア初期に近いモデルか?)所有者らしき男に友人は
何やら交渉して¥20で白タクGET。
乗って走ると本来は普通乗用車のはずなのに2ストロークの軽自動車みたいな
エンジン音でどうしてこれが動くのだ?というボロさ。
白タク兄さんには待ってもらって記憶していた置き場所を友人に伝え
マッサージ屋の部屋に取りに行ってもらう。数分の内にポケットに手を入れ
戻ってくる姿に「無事発見したな」と安堵の予感でそのとおり。
テーブルとかに置かず部屋隅の洋服掛けに引っかけておいたのが幸いしたみたいで
店員も忘れ物に気が付かなかったらしい。
やれやれ旅先で忘れ物をするようじゃいよいよダメだなあ、自分。
ついでだから近所のファミレスみたいな店で夜食にするかと寄り道。
ここでも串焼きは一品¥1から。 注文の後に熱い茶が出てくる。
友人はソレを皿にわざとこぼす。何の意味かと質問したら洗ったように見える皿も
衛生的でないだろうからもう一回こうして洗い直すと。
うーん、確かに洗剤とか水も安心できない可能性があるから実に中国だ。(謎)
たまには現地案内付きの観光でいつもの一人旅と違う趣も悪くない。
と満足しながら知らぬ間に寝てしまう。
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起きての友人宅で朝食。簡単な素の食パンと牛乳。 パンに少しカビがあるけど
気にしてないみたい。
この友人が日本にいた頃、雑談の類で晩飯は何食った?と質問したらキュウリの
冷菜って答だった時がある。それは単に水洗いしただけのキュウリだけと後に
知った時、他人の生活事には無関心な自分が何か暗い気分になったのを思い出す。
牛乳はモンゴルの物だとかで濃い味だった。確かに日本の牛乳は水みたいだと
言うのも比べたらうなずける。
色々とWEBで調べたら北京市民の平均月収は¥2000あるいは¥3000とも
記されている。聞いた話だと給料は安いけど仕事は楽しいと語る現在の友人は
日系企業で初任給のくせにそれ以上もらっているのに加えて福利厚生にはかなり
恵まれていると思う。が、厳しいというか倹約の生活しているなァ、と言う感じ。
午後のNH160便で帰国。昼には空港に到着したい。
最後に「一緒に来てね」は観光じゃなかった。
なにやら日本語で表現するなら青少年センターと表記されたような建物に到着して
入口で身分証明を見せる。自分はパスポート。友人は日本在住時代の運転免許証。
中はコンサートホールみたいになっている。舞台仕掛けを見てバンド演奏でも
朝からあるのかいな?と思っていたら現地と西洋系の人がゴッド スペルの演奏。
つまりキリスト系教会の日曜礼拝みたいなもの。
中国語と英語で交互に「讃える歌」が演奏される。
友人は帰国後に教会に通うようになったと言っていたが信仰心からか格安の
英会話習得学習のためかそれは分からないし質問しない。
ソウルあたりだと(自分にとっては)意外な事に教会が随所に見られ夜には
十字架のネオンも時折、目にする。自分自身、高校時代に一時、興味本位の動機で
近所の教会にて米国人神父さんと話をするというのをやっていたが中国のそれは
全く雰囲気が違う。第一に中国人は内なる信仰よりも現実の打算を重視するという
個人的印象、というより偏見をどこかに持っていただけに少々の違和感がある。
旅の体験として不思議なものだった。二時間ほどして帰国の前に昼飯とする。
最後はラーメン。北京なのに店には日本語が盛り沢山の北海道ラーメンとある。
味については日本の感覚からすると評価の対象外だな。日本語メニューという
事からして材料にどれだけの違いがあるのか知れないが邦人価格と言うか
割高な感じ。

空港に向かう高速道と並走して高架鉄道の姿を見る。五輪に向けての試運転中らしい。
日本で高度成長への引き金だった一つは1964年の東京オリンピックだったのは
間違いないと今でも思っている。甲州街道でエチオピアのアベベが走るマラソンを
見物して近所のオジサン、オバサンと共に応援をしたのを記憶している。
中国がその後と同じ日本みたいになるのかはワカラナイが直感的にはどうも
違うような気がしてならない。(但し直感で何の合理的根拠も無い)

北京空港は各航空会社のCHECK INカウンタの前にもう一つ関門のようなゲートが
有って見送り客とはここまで。友人から研修で成田か羽田に来る可能性もあるらしい
と聞いてその時にウマイ物でもまた一緒に食いに行くか、と挨拶してサヨナラ。
前回の北京訪問と同じ相棒なのに今ではそれぞれ違う生活環境で一緒に見物できたのが面白い。

一人旅や観光ツアーとも違うこんな感じで異国訪問を楽しめるのだから
とりあえず旅の運が良い方だろう。これから また何に会うのだろうか。
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