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2010年11月18日 (木)

中国二題で 上海と北京 <2010.11.26-28、 12.11-12>

やはり謎の国。 なぜか上海 ついでに北京 

001

日本では時折、東京 Vs. 大阪の対決構図みたいなものを
目にする機会があるような気がするのよ。
気質というか生活風土というか あるいは文化的土壌の違い
とでも表現するのか、そんな雰囲気はどこかしらあると思うね。

00121

質的な話は面倒臭くなるので置いといて数だけからすれば人口が
格段の違いになる中国。あちらも人数が多いだけあって
地域毎の色合いと言うのがそれぞれに異なるのかも知れない。
珍しく具体的な目的から訪問した初の上海と翌月の北京をまとめて。
(北京の友人は相変わらず「上海人」に対してボロクソ批判だった)

世界の国名を耳にすれば何となくの感覚的にその国のイメージ
というのが漠然と湧いて来る。
例えば実勢と全く違う勝手な想像でも自分の場合、、、
アメリカ:軍備国家、人種混合 建前と本音 
ミャンマー:独裁政権  ネパール:エベレスト  
イタリア :パスタと女垂らし  フランス:美術館 偏屈  
イギリス:王室 英語の本家  オーストリア:古典音楽コンサート 
エジプト:ピラミッド  トルコ: 飛んでイスタンブール   
ブラジル:サッカー&移民    などなど。

中国に関しては近隣国家であるからか思い浮かぶ文字も多くて
歴史と漢字、あるいは三国志なんて他にも色々と出てくるが
正体不明の部分の他、ヨロシクナイ印象もまた多く感じられる。
党幹部曰く「人民耐苦、尚養馬。高官亦、私腹肥也」とかね。
(まさに絶句というやつですな)

002

さて、2010年の初頭にWEBで各地暇つぶしの結果、
展示会情報という場所で秋には石油、ガス開発関連のものが
上海で開催される事を知った。
随分と間があるけれど仕事柄からの興味から行って見ようかと。
ただ、出張みたいな形式ならば自分の見聞として頭の中に
納めれば良いだけのものを報告書の類に作成するのが
バカバカしい気がするし業務として行くなら自分時間ナシに
徹底的な調査までやることになると思えば銭勘定は抜きにして
気楽な道楽で行く方が余程に面白い。

そして待つまでの何ヶ月かの間に尖閣諸島の事件が起こる。
言葉一つで表現するならそこへ至る迄の中国に「虎視眈々」
日本は「のほほ~ん」などという文字が思い浮かぶ。
今回は最初から目的がハッキリしていたせいか少しばかり意気込みが
違ったのか中国本土でも特典券でなく運賃払って(それでも最安値
制限付き割引種別の)羽田からNH1259便で上海へ。

003 

機内で現地空港からの交通手段を乗務員に質問する。
自分の場合、唯一の取り得は積年の修行から身に染み付いた
方向感覚と地図の読み取り能力みたいなものだと思っている。
それなのに、だ。
上海の虹橋空港に到着して地下鉄、と思ったら乗り場が
わからない。どこだろう?と探してみたものの諦めてTAXIに。
普段なら初めての場所でも適当にアタリをつけてどうにか
なるのに。客観的には普通に案内表示があって不特定多数の
利用者がいるのだから分らないわけがないのに不思議な感じだった。

宿はHILTON。HPの地図を見て地下鉄最寄り駅から街歩きを
楽しむかと考えていたのでTAXIもその駅で降車する。
ところが数ブロック、随分とあるいても全く見当たらない。
小一時間歩いてGIVE UP。目に付いた大手外資系の宿に入って
HILTONの場所を質問する。
教えてもらえば何と言う事かHPの地図は全くデタラメで
場所が上海市街の正反対。まるで新宿にあるホテルなのに
上野駅に行ってしまったようなものだった。

仕方ないからもう一度TAXI。街角で拾うかと交差点に立てば
現地の娘と目があって一応、念のために地理事情の確認を。
暫しの会話後に「じゃあ、一緒に案内してもらうかね」と
同行してもらうことになる。なんという展開だろう。
少しだけ話を聞けば南京から出稼ぎに来たものの職を無くして
どうのこうのと。旅先で会う人にも歯車が合う人と
そうでない場合がある。深入りすれば縁起悪そうなので
案内の礼をしてじゃあ頑張ってね~、でサヨナラ。
海外で日本車は珍しくないが上海のTAXIは欧州車が多いような
気がした。VWとかね。それと中国TAXIの習慣なのか
二人で乗るのに自分は助手席、女性は後部席っての。
北京の友人とTAXIに乗る時にもそうであったり二人で
後部座席という場合があった。この使い分け基準は何だろうか?

どうにか宿に到着する。なんとも最初から魔都という印象だった。
中国といえば按摩だよなあ、と言う事で適当に入った店は
130分でRMB288、日本円で¥3600程度。安いねえ。
日本風居酒屋で晩酌すれば紆余曲折の初日も満足して睡眠。

004

気分良く起きて展示会場へ。
資源として石油と共にガスも重要なものだがどちらも
川の流れの様な水資源と違い、地表では手にする事はできない。
大半は地下数千mのところにあって得るにしても先ずは
探すところから始まる。検出器部分の需要という点からすれば
世界各地で使われるTOOL全体として米国籍企業製によるもの
が主流だけど加えて最近は中国市場も広がっている。

005

いくら展示会場とは言え現物全体は収まらないから模型で
示されているがどれを見ても中国が随分と資源開発分野に
国家事業として傾注しているかが分る。特に海洋ガス、油井に。
その分野に対して日本国民が自国の政策をどれ程に理解して
いるのだろうか?正直な所、自分も良くわからない。
それはそういう情報を受ける国民の理解力よりも発信する
政府の国益展望の問題ではなかろうかという気がする。

006

などと思った後は特に何も考えず理由も無くTAXIで東安路駅へ。
途中の各種建造物を目にすれば昨今の経済発展ぶりが嫌でも
納得させられる。

007
途中の幹線道路らしきところでは初訪問の場所なのに随分と
既視感が。これはまるで実家の前を通っているみたいだった。

008

地下鉄で上海図書館に。運賃はRMB3。安い。
車中は携帯をいじってる人が多くてこれは日本と同じ風景だった。
別に図書館そのものが目的ではなく(どうせ行っても読めないし)
敷地裏にカニ料理の店があるということで。
季節も終わり頃になったにせよ上海蟹ってのは土地の名物らしいから。
ただ、図書館という建物でも博物館以上の豪奢な造りだった。
意外な事にカニ炒飯は無かった様な → 気が付かなかっただけ?
それ程に他のカニ料理(写真付き)メニュー内容が多かったってこと。
蟹ほぐし肉と蟹味噌の炒め物で昼食とする。が飯モノでなく
西洋料理風にパンだったのが何か違和感というか物足りない。

009

一旦、宿に戻って二時間ほど昼寝をしてしまう。その後に再度街へ。
惜しいことに携帯がバッテリ切れになっている。
中国本土は圏外になるようで異常に消耗が早い。こんなことなら
昼寝中に充電しておけば良かった。
12時間後には帰国の途だから最後の晩餐で北京ダック半羽に
ピータンとアヒル肉のハムみたいなので晩酌とする。
鴨王という店名は名前負けしていないのなあ。非常に満足だった。
店の玄関で客引き娘は昔の中国王朝を連想させる格好している。
写真に残したかったなあ。

010

上海の街を歩いて思うに集合施設住宅には必ず格子扉とガードマン。
晩秋となる歩道にはカナダ国旗の形をした枯れ葉が多く落ちている。
昨日の居酒屋。酒肴もう一つでも店娘が感じ良しだったせいか
今宵も再訪する。焼酎とつくね三本、石川さゆりのBGM。
HOTELに戻る途中では粗茶淡飯という名の店が妙に気になる。
しかしこれでは体重増加と腹回りがだらしなくなるのも無理ないか。

011

通りにはフィギャの店も。元々がそういうのはMADE IN CHINAばかり
だから地元(?)で売っていても不思議ではない。日本作品や米国
映画系で多く見かけるキャラものが盛り沢山だが おそらくは版権
無視のものだって多くあるに違いない。購買誘惑の抑制に少し苦労する。
最後に宿近所の按摩屋へ。エラク気に入ってしまったのは出てきた
娘が九州女性に弱い自分にとって田中麗奈さんそっくりだったのと
愛想も良くて「アタイネ、5番なの。また指名してね。出張もOKよ」
だとか。とはまあ、そんな事とは別に健全なのか怪しげな気配漂う
セールスなのか謎が多いのも旅の味であるような。

012

さてさて帰路は静安寺駅から地下鉄で空港へ。
ここで非常に印象深い光景を目にする。
今時の日本では交通機関内で皆がそれぞれに個人の世界に入って 
あまり他人に気を遣うこともないような気がする。いつしか自分も
そういうのが当り前の感覚で乗っているようになった。
中国のイメージは行列より割り込み。早い者勝ちで遅くなっても
反禁言の信義を無視して後から都合の良いように態度を変える、
なんてのがある。
地下鉄車内で途中駅から年寄りが乗ってきて。
近くの席で若い娘は、操作していた携帯をしまったらその手で
年寄りを支えて席を譲るのよ。
少しばかり離れていた自分は何だか細かい説明や表現が難しいけれど
自分に「あ、やられた」って感じがした。
良いも悪いも本当のところは「国より人」なんだよなあ。

013

最後は浦東空港へのリニアモーターカー体験。
JR東海の見解ではこれから造る日本のリニアに比べたら
中国のは玩具と言っていた。しかし先鞭をつけたという意味では
興味深い。
外観は日本の私鉄特急の方が余程にヒネッていると思ったが
流石に車内は欧米系らしき乗客が多い。
速度に関しては確かに早い。少なくとも車窓風景は新幹線並か
それ以上に感じられた。しかしホームで見た軌道は新幹線のそれとは
全く違う形状でどうしてコレであのような移動速度になるのか
不思議ものであるな。

014

空港の印象は特に無く、戻るだけの安堵感からかメモにも残していない。
今となっては空港風景の記憶すら全く無い。なにしろそれ以上に
街風景の方が強烈だったためか?NH0156で関空到着して終了。

015

<連続して訪問先は中国の北京 2010.12.11-12>

01
会社勤めの日常では仕事環境でソコソコに変化が生じても
大局的にはだいたいのところで流れが定まっている。
定常的というより惰性に陥りがちになって曖昧な疲れの感覚が
どこかに蓄積される。年齢と共に心の容量が狭くなっていく。
これだって現在の場所は職としての勤めと同時に生活のため
であるから仕方が無いのかもしれない。
心因性の行動障害というのは自社の場合、風邪のような
呼吸器系疾患を除いて最も疾病休業の理由となっている。
先頃そいつで何ヶ月か休職していた同部門の奴が戻ってきた。
雑談の様に話をすれば以前と変わらない様子にどこかしら安心する。
ホントのところ誰しも心の中に重石を抱えているのだろうな。
今も実家近所に住む小学校の古い友人から福岡、東京の学生時代
自分が庵主という名を使う様になってから知った人たち。
もしも、こういった連中がいなかったら早晩、自分だって
活動限界を越えていたであろうことが容易に想像できる。

02

何年か前に本国に帰って日系企業に勤める友人とは月一程度に
どちらからとも無く電話で話をするのが続いている。
上海訪問前にその話をすれば「それなら北京にも来たら」ということで
じゃあ行ってみるかと。誘いに弱いのは性分でも旅の決定的な要素は
現実逃避にある。これで良いと思う。

空港で出迎えを受けた時に見知らぬ老婦人も傍らに。
以前はソウルの九老に住んでた母親と同居しているとか。
珍妙な組み合わせで市内見物後に夕食を。
友人の母親とは韓国語で食事時の会話を試みるがくつろぎと
いうより旅先では本来、無いはずの緊張感でどうにも。
母上を家に送り届けて晩酌は友人と朝陽公園の近くで。
クリスマス近くの電飾は賑やかだが気温は滅茶苦茶に低い。
暗い池の様子からコインを投げ入れてみれば氷に跳ね返る音が。

03

明朝は適当に起こしに来てくれればイイヨと友人に言って
戻る寝床は東三環のHILTON。建物としては王府井HILTONの
方が良い。以前は割安感があったのに価格的には北京五輪頃を
境に東三環の方が高くなったみたい。部屋としてはどちらも
文句は無いが観光目的としては王府井の方が便利かと思う。
宿の朝食はどこでも同じ様なもんだがHILTONの場合、そこそこに
ハズレは無いと思う。

04

一夜が明ければ昨日の三人組で市内散策の後は帰国するだけ。
途中で目にしたのは公衆トイレ。一番端の扉が開いているのを
見てみたら生活小物や布団があって管理人の部屋らしき看板も。
トイレの番人として寝泊りしているのだろうか?
日本では考えられない謎だ。

05
友人が日本在住の頃に北京を案内してもらってから随分となる。
当時は自分も現在より何歳か若かったし下心のようなものが
少なからずあったのはずなのに結局は旅で出会う人間に限らず
生きていく日々も含めて自分が知る人間そのもののことの方が
よっぽど面白いや、でここまで来てしまった。

06

じゃあまたいつか、の簡単な挨拶をして地下鉄入口の階段を早足で
駆けた途中から入口を見上げれば見送りの二人はまだ立っていて。
上げた手を軽く振る。現実逃避から日常に戻る儀式みたいなもんだ。

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今回分を書いている間に東日本大震災と福島の事故が発生した。
資源、エネルギーは基幹国策になるはずだと思う。
原子力もまた自然の法則から産み出される一つの結果だろうし
本当ならば現代人がそれを発電に応用することで十分な恩恵を
受けられるはずだったのが制御する英知を鍛えるより
唯物的な欲や覇権に為政者や企業が目を向けすぎてしまっただけ
のことかもしれない。
地球自然の中で生きる人類なのだから当然に地震や津波が
人の文明にどのような結果をもたらすか常に備えていなければ
ならなかったはず、なのにだ。
産業と自然科学は表裏一体。 恵みと脅威も紙一重。

遠い未来の世の中がどうなっているのかはいずれ
そんな時よりも前、自然の土に還る自分が知った事ではない。

ただ少なくとも次世代までは石油、ガスを考えずに生活は
出来ないだろう。その中では技術的な資源開発とは別に
他国との関係もまた無視できないのは間違いない。
日本はどのような展望をもって望むのだろう。

Beiji

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