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2012年8月19日 (日)

十日目は 飽きないパリ見物と高速鉄道でベルギーまで 2012.5.9

欧州グルグル旅 <2012.4.30-5.15>

結局、パリの印象は「観光名所の詰め合わせ」とでもなるか
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【本日のテーマは「観光客に成りきる」見所は多かった巴里の街】
快眠、快食、快便。
トイレの席に腰を落ち着かせながら地図を手に予定検討。
土地の電車と歩くことを楽しみつつ都の風景を堪能するかと
ベルサイユ→エッフェル塔→凱旋門→シャンゼリゼ通り→ルーブルの
コースに決定だよ。

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宿はビジネスホテルだと思えば朝の食事にありつけるだけでも
文句が出るわけ無い。コーヒーとクロワッサンでシンプルに。
昨日と違う宿のスタッフもまた拙いながらに日本語を喋る。
フランス人はどこかしら横柄なもんだと全く根拠の無い先入観を
持っていたけど皆、友好的&親切だった。
さて宿の売店でPET水をEUR 0.50で二本購入する。
パリのPIPE WATERが飲用に適していないのかどうかは知らぬが
欧州全般にボトル水は安かった。

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【外から見た限りでは宮殿にバラは咲いていなかった】
さて最初はベルサイユ宮殿へ。
メトロから仏国鉄を乗り継ぎ、乗換えで宮殿前の駅に無事到着する。
出発した駅のホームでは時刻表と行き先表示を相手にしばらく沈黙の対談を
して間違えていないか自問自答した。まあ、何とかなるものだ。

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宮殿前の駅からしばらく歩けば一際豪奢な建造物が目に入る。
たいしたものだが宝塚歌劇団風のコスプレした人は見かけなくても
単なる入場者の列は長大でとても待つ気にはなれない。
もしもホントに見物するつもりなら開館時刻に合わせて早くから
到着するつもりの計画をした方が良いのだろうな。

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とりあえず柵の外からの見学とするがこれで正解だったかもしれない。
後から案内看の中身を検討するに入場門から見える範囲は極一部で
全てをゆっくり味わうなら半日以上のコースになってしまうだろう。
それだけ広大だ。で、いずれ再訪する価値が有ると思った。

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お次はエッフェル塔に。来た時と同じくフランス国鉄で市街域に。
車窓から見て気がついたのは観光地図に記載されていないトラムが
一区間併走している。あれは何だったのだろう?

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【偉大な旅道楽人 女優 星野知子】
途中で乗り換えて地下鉄出口から外に出ればエッフェル塔はすぐ近く。

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が、そんなものより余程に興味惹かれるものを目にしてしまう。
既に何人かが順番待ちで並んでいるが行列嫌いの自分もコレは
絶対に体験しなくてはいけないと思った。

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普段の生活で寝床の傍らに散らかした本の一冊に講談社文庫1997年刊
女優。星野知子著「トイレのない旅」ってのがある。
そいつで予習(?)していなければ見過ごしていただろう。
つまり公衆トイレで金属カプセルのような容器というか室内というか、
一人が終わる度に全体的に便器も床も自動シャワーで丸洗い、乾燥するとか。

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著者の弁をそのまま借りると
『数々のトイレを体験してきたが私には憧れのトイレがある。チャンスは
何度もあるのに今だに使用することができない。それはフランス、パリの
公衆トイレだ。パリの町角でみかけるちょっと変わった公衆トイレ』
ということで利用者が出ると一旦、密閉されて内部を洗浄するまで
次の利用者は外で待つ。
使用後に「故障」により幽閉状態で洗浄が始まったらエライコトに
なるのだろう。ある意味、度胸が必要かもしれない。

星野知子女史は幾度と現地で見かける機会があったのにいずれも
故障中で体験できなかったそうだ。
それは15年以上前に発刊された本の話だが自分が遭遇した時は著作の中で
当時2フランの有料だったらしいものは無料になり故障ということも無く
千客万来の繁盛振りだった。

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が、そうなると星野さん、貴女の無念は自分が晴らしますとばかり
試さぬ訳にはいかない。便器と便座は一体で衛生上はどうかと思ったが
都度、洗浄されるというだけあって清潔感に問題は無かった。
床も水はけの工夫かエスカレータのような金属櫛形になっている。
つまりは単にトイレである。しかしこれは必要としている状況なら
尚更使ってみる価値は十分以上にあるだろう。

【エッフェル塔もパリの名物】
これが東京タワーなら直下に色んな建物が有って賑やかしいが
こちらはガランとした広場風になっている。
何というか足をガバッと開いて立つ女性風な印象を想う。
股の下から覗き込むように失礼しますと見れば足の部分に設けられた
斜行エレベータで上に行くらしい。

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なるほど面白い造りではあるが並んでまで登って見るのは面倒くさい。
今の自分がそいつの真下に居ることの方が「俺ャあここまで
来ちまったなあ」と感慨深い気がする。
しかしこんな性分だとスカイツリー展望台は当分の間、見物しないだろう。
なるほどなあ、ってな感じで漫然と感激しつつ次の訪問場所になる
凱旋門への地下鉄の地上駅へ向かう。
件の公衆トイレ。万国からの訪問観光客にとって珍しいのか
事実上の必要に迫られているのか数人の行列が継続していた。
途中には「パリ日本文化会館」なる建物があり物産展示場所も
設けられていた様子で日本の産物が異国でどのように紹介されているのか
興味を覚えたが内部に入館する際には保安検査のようなものがあった。
背荷物一つとはいえ中身を開いて半月分の旅道具を展示するのは
厄介でもあり「あ、じゃあまた今度」で踵を返す。

【凱旋門。戦勝記念碑のようなもの】
つまりは普通名詞で世界各地、日本にもそのように称される建造物がある。
ただ凱旋門といえば大半の人はこのパリにあるエトワール凱旋門を思い出す
のではなかろうか。
工事開始は200年以上も前の1806年、完成は1836年で建造を命じたナポレオンが
門を通ったのは他界後の1840年改葬の時だったらしい。
死んじまったら凱旋も何も無いけれど何よりもナポレオンの時代ってのが
そんな昔とは思わなかった。自分自身に「勉強してないなあ」の気分。

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第二次大戦時にパリが陥落した時にヒトラーは戦車でここをくぐったとか。
こりゃパリ市民にとって屈辱だったろうね。
周囲各所へ放射状に伸びる道路中心はロータリー上で歩行者が門まで
辿り着くのは至難の業だろう。
4本の壁柱それぞれに彫像があって手持ちの単眼望遠鏡と携帯カメラをくっつけて
簡易ズーム撮影なんぞを。どうやらモデルはナポレオンさんらしい。
横の女性は誰だろ?思うに西洋彫刻の女性像はだいたい皆、同じに見える。
こういう造形が美の基準になる顔なのだろうか?
で、絵画にしても大抵はオッパイポロリでこれも西洋人嗜好のスタンダード
なのかもしれない。(とすれば自分もまた古典西洋文化に感化されているか)

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それにしても中国人団体客多し。ふと凱旋門が天安門かと思うばかり。

【シャンゼリーゼを散歩しながら次はルーブル美術館】
通りは歌にもなるくらいの整いぶりでパリ北駅が上野周辺の雰囲気なら
こちらは数寄屋橋界隈から歌舞伎座に向かう銀座界隈をもうチョイ綺麗にした感じ。

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途中でTOYOTAのショールームに入ってみる。
なんだか怪物的仕様のハイブリッド自動車が展示されている。
東京モーターショーでは2007年に出品されたそうな。
小学生のころ近所にTOYOTA2000GTを持っている家があって見た時は凄げェなと思った。
例によってモノの本によると国内向け生産数は218台だけだったらしい。
自動車そのものには全く何の興味も無いがもしも現代仕様性能の2000GT復刻が
あったら多分、興味を持つに違いない。(結局、買わないだろうが)

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一つ地下鉄の駅を歩いたらルーブル美術館方面に向かうかと思っていたところ
余分に歩き二つ目の駅からとなった。ウィーンで買った1リットルのウォッカは
PET水に混ぜながらチビチビとやりつつ歩き回っていれば無くなりかけている。
なるほどこれなら旅疲れも無く何を目にしても上機嫌になるわけだ。

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地下鉄からの道路出口はノートルダムのそれと同じ外観で共通仕様ということだろうが
赤黒い電球とクネクネした植物の様相はKING'S FIELD序盤に出てくる自走式の雑草を
自分には連想させる。センス云々を語るよりともかく芸術の都でもあるのだな。

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外側の建物通路に入れば回廊窓から美術館内部の様子を少しだけ目にすることが
できる。中庭に名物のピラミッド型入場門が。なるほど、こういう感じだったのかと
実際のところ自分でも理由は分からないが少しだけガッカリする。
多分、ここでもかなりの行列を目にしたことが関係しているかもしれない。
穴場狙いの性分からか、或いは情熱的に計画したという程でもなく物見遊山で
フラリときたようなもんだから自分はとにかくここにいるって感覚のほうが
何か自分にとっては重要な気がした。

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おそらく内部には心動かされる作品が多くあるに違いない。
とりあえずは噴水広場で一服してウヲッカ水のPETボトルを空にする。
近傍に腰掛けているのは缶ビールを横に置き自分と同じ様にくつろぐミニスカ姉さんで
これこそ夜ならパリでどこぞの森にでも佇んでいるだろうかの風情だった。
内心、絵になるなあなんて思ったりして。

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近所には華やかしいHOTELや商店も多い。
何とも言えぬ人形の置物を見て実写版悪魔君に登場したマネキンの首人形を思い出した。
色気を漂わせているものの夜中に眺めていたら動き出すような気配をまた感じてね。

【ボチボチ北駅からTHALYSでベルギーに】

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早周りのパリ見物も移動の時刻が近くなり再度地下鉄で東駅まで。

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ゆっくりと滞在すれば様々な見所、訪問先もあるのだろうが機会があればそれはまた
いつかの話。やはり東駅は寂しげな感じがする。ホームに停車中のICEは北駅の
高速鉄道群から仲間外れにされて、うなだれている様にさえ見える。
北駅に向かう横の道から見れば屋根もまた古びた様子だった。

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北駅では既に先頭車両は深紅のTHALYSが入線している。

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ホーム横売店で別れの一杯でビール。フランスだからワインにしとけば良かったかと
後から思う。まあ、いいや。

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車内座席もまた赤が基調になっていて目の刺激が強すぎるかと思うがナカナカに
落ち着いた雰囲気で悪くない。ただ初訪問での印象と同じくシートピッチが狭い。

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どっかしら足元に窮屈感がある。社内では軽食とワインが無料で出てくる。
忘れていた分の回収ではないが二杯目をお代わり。

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途中には小雨模様となるもMIDI駅到着の頃合には止んでくれてありがたや。

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丁度、6年前の初訪問時もブラッセルでは雨に降られたことを思い出すが
ふと、時間の経過(中学と高校が一まとめに終わるほどじゃないか!)の速さに
愕然とした気分になる。確かに前回の訪問は僅かな滞在でも断片的に記憶している事は
幾つかある。しかしその後の今までにある年のある日に何か記憶に残る一日というのが
何回あっただろう?つくづく自分が漫然と日々を過ごしてきた事がわかる。
だが逆に記憶に刻まれるような出来事ばかりだと忙しすぎて精神衛生上は
良くないのかもしれない。生活バランスの問題かも知れぬが難しいものだ。

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【またもやってしまった勘違い宿探し】
最初にやることは市内のトラベルパス=共通乗車券購入だ。
前回の記憶を頼りにメトロ乗り場地下へ降りれば多少の風景変化はあったが
切符売り場に並ぶことになる。

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48時間券を買うつもりが24 or 72hoursだけだと。看板には48時間もあるじゃないか
って思ったけど何でだろ。疑問を質問にしないまま買ってしまった。

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とにかく旅程全般を通じて良くなかったのは自分で???と思ったことを
後になってから聞いときゃよかった、あるいは行動すれば、、、と
大したことではなくても悔やむ例が何回かあった。
普段の行動力衰退が随所に影響したようなものだな。
俗に「旅の恥はかき捨て」というが必ずしも悪い意味ではなく思ったならば
もう一つ積極的になって良いはず。

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で、決定的な間違いをやらかす。
前回宿泊したHILTONはルイーズで下車して数分の所だった。

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この記憶が災いして深く考えず同じ場所に行けば玄関からして何か違う。
予想外のことで全く別のTHE HOTELという名の宿になっている。
これには参った。仕方ないからここのフロントで地図をもらって事前に
印刷したGOOGLEの写真地図と比較検討する。
つまり売却移転していて冷静に考えてみれば出発前の予約の際に
怪し気な区画が隣接するブラッセル北駅の近くなんだなあと一種の期待を
こめていた事をその時になって思い出した。

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も一度地下鉄に戻って数駅。ようやく到着。
隣のシェラトンがやたらと大きく見える外観は中古アパート風だった。
規模は以前と比べたら格段に小さいが内装はソコソコの小奇麗さ。
ロビーの横に小さいカウンタBARが有りダイニングテーブルも。
自分より少々年上の女性連が10名ほどいたであろうか耳に入る会話から
同胞であることが分かる。そうして見てみれば隣国の団体さんとは服装が
明らかに違う。あるいは向こうがこっちを見ただけなら日本人とは
思わなかったかもしれんなあ。
ただ、団体扱いでこのグループだけ別扱い、若しくは特別だったのか
知らぬが何となく堅苦しい感じでコースらしい食事をしているのが
気の毒に感じられた。

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【明日があるさでブラッセルの夜は更けていく】
自分はカウンタでビール。途中からトリニダードトバコから仕事で来た
というオッサンと会話する。聞いたことはあるが実際にどこにあるか
知らない国だ。(と外務省の渡航情報を帰国後に見たら日本より格段に
剣呑な場所だと思った)

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時刻は21時を過ぎてようやく「夜」になる。
市内中心方向へ散歩とするがトラムは地下路線になっていて
夜とは言ってももう一つ景色を楽しむには物足りない。

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晩飯は久しぶりに「普通の店」で西洋焼肉を注文する。
これは良かった。日常では食わないから物珍しさの味付けも一層だ。

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寝床でチビチビとやれば道中で買ったウォッカはついに純カラになった。
AM2:00になっている。寝よう。次に起きれば今回の目的地、マグリット美術館だ。

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