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2012年9月14日 (金)

十二日目  トンデモ無かったイスタンブール 2012.5.11

欧州グルグル旅 <2012.4.30-5.15>

移動ばかりで寄り道見物は少しだけ、の結末は?  2012.5.11

【寄り道ついでのつもりが見所多いトルコ イスタンブール の前口上】
トルコの首都はアンカラだそうな。
それよりもイスタンブールのほうが何かと有名である気がする。
事実、人口は1000万人を数える。歴史的にも紀元前からの集落が形成され
地形としてボスフォラス海峡を挟みヨーロッパとアジアの境界にも位置する。
それだけに一度行けば二度分御得。いろんなモンを楽しめるって事だろう。

この旅では前年7月時点、つまり10ヶ月前から日本-欧州間の航空券だけは
特典航空券の予約購入をしていた。復路では経路、クラスの変更は出来ないが
日程だけは手数料ナシで変更できると言う。現地行動は後になって考えれば
良かろうと思った結果にとりあえずの帰路はヒースロー発としていた。
しかし人間、欲が出るものである。
本来なら帰国日であったが退屈な毎日の中で「もうひとつ」と考えるようになり
ついでにそれなら行ってみようかと延長戦に突入する。
本当はエジプトに行こうかと思っていた。
が、航空機移動に購入した欧州エアパスではカイロは対象外で(あそこは一応
アフリカ大陸だし)仕方ナシに思い浮かんだのがイスタンブール。
実際のところは庄野真代の影響が大きい。
現地で三連泊と言うのは近年に珍しい。これは変更日程の帰路便選択で
空席待ちではなく一発予約可能なのはその日以外に無かったからで
綿密な計画というより最後まで成り行き任せだった事になる。

【サヨナラ ブラッセル。もしかして又いつか来るかも】
ともかく来て良かったのブラッセルから経由地のロンドンに
EURO STARでGO! だ。

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今までの旅経験では宿泊地到着が深夜という場合もあった。
だがその経験的学習からすれば到着(宿へのCHECK-IN)は遅くても
晩飯時間帯までにしておくべきだと思う。
食事も旅の楽しみであるし初訪問なら尚更、「勘」を養う準備のために
明るい内に土地の雰囲気に慣れておきたい。

BRUXELLS MIDI 10:56発 EURO STAR 9125列車 LONDON St.PANCRAS 11:57着
トルコ航空 1986便 LHR 16:30発 IST 22:15着

エアパス利用可能便が限られていた事と少しはロンドン見物でもしようかい、
などと欲が裏目に出て随分とこの日は宿までが苦難の道のりだった。

何となくの惜しい気がして緩々と朝飯を済ませば時刻は9時を過ぎている。
ぼちぼち荷をまとめて出発しましょか。
MIDI駅に向かう地下鉄は全般に6年前の初訪問と違いキッチリ、自動改札だった。
思い出せば当時のフリーパス改札横にバリデーションの刻印機が有った。
実際のところ、そのシステムを知らなかったんだよなあ。
確かに知らないってのはある意味、無敵だ。。。

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MIDI駅では行方不明になった子供のポスターが貼られている。
誘拐なのか家出なのか、何かの事件なのか。
日本の歴史での話と全く違う奴隷売買が貿易ネタにも、そのための場所が
アウシュビッツと並ぶ負の遺産にも指定されるくらいだから西洋人の
考えることは現代に残る芸術文化と全く反対の方向で根の埋もれる先が
見当もつかない闇がまたあるんだろうな。

EURO SYARはEU圏と一線を画くしているだけあって改札口でパスポート
コントロールがある。近くのテーブルで英国入国カードを手にし記入する。
パスポートと一緒に渡したのは顔は悪役でも愛想の良い係官。
前回では色々と質問され答えにも難儀したのを思い出してチョイト嫌な予感。
でもしばらく滞在していたおかげか相手の言うことがスンナリと耳に入る。
入国目的を聞かれ反射的に前回と同じ言い訳をする。
「ヒースローから帰国予定がイスタンブールに寄る事になったんだけど
乗り継ぎの時間が少し有るから名物のFISH & CHIPSを食ってみたくて」
悪役風の係官は途端に正義の味方のような笑顔で「ウケ」てくれる。
隣の係官まで笑いながら何かを言ってくれたが自分にはあまりに早口で
惜しいかな、何を言っているのか分からなかった。会話修行不足を実感。
いずれにせよ英国関係者にこのFISH & CHIPSネタは喜ばれるのかも知れぬ。
へ~!ってな感じで後日の帰国時にヒースロー乗り継ぎでも言ってみたら
全く予想外の反応だった。が、これはまだ先の話だな。

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駅構内の暇つぶしは土産物屋。しかしまだ道中は続くので見るだけ。
ベルギー名物の一つは自分にとって苦手なチョコレート。
しかし見るだけでも凄い。店舗の雰囲気は菓子屋でなく宝石店みたい。
陳列ケースの中には宝石ではなくチョコレート。買って食う気は無いが
見ているだけでも「たいしたものだ」と思えてくる。

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さてEURO STARに乗車時刻となる。座席構成はTHALYSと同じようなもので
足元が狭い。しかし頭上の網棚は大きめ荷物と衣類用か二段になっていて
これは面白い設計だと思った。
出かけた先で目にするものは色々だがもう一つ面白いと思ったのは
通路反対側の座席で婦人が本を読んでいる。そのブックカバーは自在に動く
栞の先端に白色LEDが付いていてこれならどこでも楽しめそうだ。
これは欲しい!と思ったがどこで買ったのか聞きそびれてしまった。
だから旅の恥はかき捨てで思った事は何でも行動すれば良いのに
俺ャあ、いつからこうなったのだろうとココでも自分にガッカリする。

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【英国首都はそれほど五輪の盛り上がりも無く】
St.PANCRAS駅に到着。前はウォータルーから乗車したが英国内で
路線変更になったという事だろう。終着が近くなるとロンドン塔が
見えてくる。いずれにせよ何処に到着だろうが自分にはそれほどの
意味は無い。ここでのゲートは軽くパスポートを見せるだけでサヨナラ。

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地下に降りて地下鉄のオフピーク DAY TICKETを購入する。
(ラッシュ時間帯以外の利用なら少しばかり安い)
到着ホームの終端には五輪シンボルが。しかし開幕まで二ヶ月余の時点で
それ程、他にオリンピックを意識させるような商魂は感じられなかった。

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少々の暇つぶしでピカデリー線のピカデリーサーカスで下車する。
街の雰囲気は良く分からぬが東京、パリとも違うなあ、と。

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町見物の後は再度、空港へ。
電車の表示は空港行きなのに途中NORTH FIELD駅で強制的に乗り換えとなる。
地元民らしき連中は承知の上なのか到着前に降り仕度でゾロゾロと。
まあ、そういうものだろう。ヒースロー特急と比べたら随分と時間は
かかるが市街地から郊外風景を楽しむには悪くない。

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空港での手続きは入国が面倒な割に出国だといたって簡単。
路線とは関係ナシに待合室はSASのものでこれは随分と居心地良かった。

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イスタンブールは初訪問で見当もつかないし到着も遅いとくれば
今のうちに好きなだけ飲んで食っておけ、だ。

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【♪見知らぬ街では 期待と不安が一つになって♪】
トルコは宗教上の制約から酒類の持込が随分と厳しいような話が
案内本に記載されていた。だから空港免税店での購入も自粛とする。
結果的にこれは失敗感が大きかった。とにかく機内に。

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中央四人掛けの席。自分は左の通路側。
一つ空けて反対にはトルコ人らしき母娘。この幼稚園くらいの娘は
どういうわけだか自分になついてくる。見つめあったり腕を掴んできたり。
異国のオヤジと戯れる娘に母親は全く知らぬ顔。
トルコは親日派の国と言われているらしく機内の暇つぶしになった。
降機の時に20歳過ぎたら庵主に会いに日本へ来なさいと日本語で
暗示を掛けておく。果たして通じただろうかは定かでない。
もしかして将来の日本は外国からの介護士受け入れが進んで
そんな方面から世話になる再会があるかも知れぬ。
実際、偶然が織り成す未来なんて誰にも分からぬしなあ。

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到着したイスタンブールのアタテュルク空港は随分と警備が硬くて一旦
ターミナル外に出たら再度建屋に入るのに荷物検査を受けなくてはいかん。
空港で両替するならターミナルを出る前に、だ。
結果的に税関検査は無いに等しくロンドン出発時に晩酌小道具を
買っておけば良かったと思う。
そんなわけでコンコースの売店を物色するが見慣れた種類のものは無い。
何となくソレらしきボトルを購入して市街地行きの地下鉄へ。

今宵と翌日の宿はブルーモスク近くにしていた。
空港からは地下鉄に乗ってゼイティンブルヌ(Zeytinburmu)かアクサライ
って所でトラムに乗り換えるらしい。
物の本によればアクサライとはあまり治安が良くないそうな。
それはそれで惹かれる部分があるけれどコペンハーゲンを少し思い出して
前者の駅で乗り換える。初訪問で夜遅くとくれば順当な選択肢だったろう。
(もしも昼過ぎくらいの到着だったらアクサライ乗り換えにしたはず)
これは非常に分かりやすく地下鉄からすぐ隣にトラムの乗り場がある。
イスタンブールではソレまでと違って乗り放題切符でなくその都度に
乗車券を購入した。(正確には券ではなくコイン形状のトークンみたいなもの)
地下鉄とトラムは各2トルコリラ、約¥90弱かね。
定番的に交通機関は日本で見た案内本の類に記された1.75リラから値上げしている。

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【挫折寸前。終盤に最大苦行の宿探し】
この地に限っては観光案内本(るるぶ)を持参していた。
貧弱な市街地図を頼りにトラムを降りて宿に向かう。
まあ、寝るだけだから散歩気分でいいや、と油断したのが凶になった。
30分歩いても全く見つからないし自分が何処にいるのか分からなくなる。

ブルーモスク近くの大通りには夜半近くでも賑わいを見せている店もあるが
横の路地に入ると閑散そのもの。おまけに坂道は多くて疲れることったら。
このあたりの筈だがなあ、と立ち止まる道には個人営業らしい小物商店しか
灯火が無かった。(地下に降りる構造でこれで商売になるのかと疑問)
しばらく地図を見て考えても見当がつかない。
こんな所で追剥の類に遭遇したら俺のCASHはこれだけしかないから
くれてやるが代わりに宿の場所を教えてくれの気分。

再びブルーモスクの前に出る。
ここまで土地鑑が狂えば自分にも腹が立っていっそのこと目の前の
ベンチで寝ようかと思いつつ荷物固定のチェーンを持参しなかった事に
尚更、自分への不快感で案内本をベンチへ叩きつける。
年齢と共に短気になったのか、こんな振る舞いは今までに無かった。

ふとそれまで本と一緒に手にしていた旅の公式ユニフォームの一部である
帽子が無いことに気がつく。(一品考のネタにあるソウルで買ったやつ)
坂道を歩く暑さから手に持っていたのがどこかで離れたらしく宿の事より
そっちを思案する。こんな展開で紛失したら絶対に悔やむし。
失意のままに歩く気分と言ったら。。。
もう一度、歩いてきた道を戻れば少し前に地図の解読に苦心した店屋の階段前に
置いてあるのか落ちていたのか発見する。よほどに冷静さを欠いていたのだな。
ボトル水を買うかと階下の店に下りれば若い兄ちゃんが店番して値段は0.5リラ
だった。ついでに宿の名を告げ地図を見せながらどこにあるんだろうね?
と聞けば(幸運なことに簡単な英会話が成立した)
「ん?ここの2軒隣の角だよ」と。なんじゃそりゃ???
それが本当なら三回は素通りしたことになる。
ともかく「おお!ありがとね。これは情報料だから釣りはいらねえ」と
1トルコリラ出して再探訪へ。なるほど注意深く見れば明りの消えた
ガラス窓に宿の名がシンプルに記されている。看板も無きゃ電光表示も無い。
街灯も無いから知らなきゃ分かるはずも無い。ウィーンの宿も表示は頭上より
高い二階くらいの位置だったから気がつかなかったが自分の常識が海外では
通じないことを痛感した。そして脱力感。
店番兄ちゃんに教えてもらった場所を観察すれば入り口ガラスに宿名が
控え目に表示されている。
でも安堵と共にドアに手を掛ければ開かないし。。。
その刹那に電磁鍵の遠隔操作らしい開錠の音と室内にショボイ点灯が。
どうやらフロントデスクの受付は時間遅れの訪問者を待っていてくれた
様子だった。自分の力量不足から待たせてホント申し訳ない。
反面、それなら玄関口の灯火くらいは点けていてくれよ、とも思った。

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手動ドアのエレベータに迷路のような通路から部屋に案内される。
もう部屋の評価がどうこうよりも寝床に辿り着いてヤレヤレだ。
とりあえず到着祝いで空港にて購入したやつで祝杯を。
しかし何か違う。一見、ウォッカ風だが水割りにすると白濁する。
理科の実験でもやっているみたい。もしかして酒のつもりで
調味料の類でも買ったかと思ったくらい。でもALK%45と表示されていたので
味醂の類でなく一応は酒なのだろう。

1282_2

深夜でも照明装飾されたブルーモスクは風景としてたいしたものだったし
時折に観光客も見かけた。余裕の連中に比べて宿探しの焦燥感で歩く
自分の気分とは。。。実際、この時は写真記録すら忘れていた。
とにかく疲れた。 AM 02:30頃に就寝。

う~ん、、、やはり初訪問地なら日没前到着が鉄則だろうか???

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