« 十二日目  トンデモ無かったイスタンブール 2012.5.11 | トップページ | 十四日目 イスタンブール新市街へ移動しつつ 2012.5.13 »

2012年9月22日 (土)

十三日目 The 観光 in イスタンブール 2012.5.12

欧州グルグル旅 <2012.4.30-5.15>

特盛り観光気分でイスタンブール市中丸一日の散歩なり。

1282_2

【予想できなかった面白さ、のイスタンブール】
たまに出かける事が出来たってそれほど意気込みや目的があるわけじゃない。
訪問地で何かをやるとしても第一に日常と違う場所に居ることが気分転換に重要で。
余程の覚悟が無いとどんな名所見物も行列風景に挫折して
まあ、とりあえずイイかで終わってしまう。
だから観光地見物気分で訪問先の一日を過ごすのはもう随分と少ない。
何となくフラフラのブラブラである。

1283_2

イスタンブールは確かに名所ではあるがソレほどの期待も無く。
一応は来たのだからどんなモンだか歩いてみよか程度のものだった。
ところがどうして。朝から夜まで一日歩き回った疲れも無く久しぶりに
観光旅行だったなあ、と面白指数は相当なもの。
元々は追加旅程で計画も面白半分だったのに半分どころか
随分と旅の拾い物をしたってのが正直な印象でありますな。

1285_2

深夜の就寝だったのに08:30には目がさめる。
朝食は屋上のテラスにて。こりゃ良い。
朝飯は価格から豪奢なモンじゃないが景色は随分なものだ。
見渡せば近所の宿も一様に最上階が食堂になっているのが目立つ。
うーーん、目の前には御立派と称える他にはないブルーモスク。
反対側の海を見ればモザイク模様のような寄せ集め家屋も多数。

1287_2

この旧市街エリアは街並みが世界遺産にもなっているらしい。
あらためて高所から見渡すと昨夜に自分が散々迷ったのも頷ける。
と無理やり納得するが、、、やっぱり感覚が鈍ってたんだろうな。

この頃の換算レートは¥45.657/TL(トルコリラ)だった。

1291_2

【終日観光の始まり。どっちに向かってもOK】
先ずは宿向かいの土産物屋に入る。もちろん、冷やかしである。
どこかの安賃金工房でまとめて作ったものだろうが瀬戸物の
小さい塗り器(こいつは市内随所で見かける)を見ていれば横から
店主の親父いわく、「特別に」15TLでイイです、だと。
大抵の店員はこの「特別」と「友情」を商品以上に大安売りしている。
後で別の店で見た同じ物は12TLの言い値だった。
ならば6TLでも値切れば買えるということだろうな。

1292_2

ブルーモスクはドエライ混雑振り。中に入ればそれなりの感動も
得られるだろうが行列を目にして外観だけで満足する。

1293_2

コレだけ観光客が多いと売人のほうも儲けのチャンスだろうから
やたらと声を掛けてくる。うるさいのなんのって。

1295_2

広場には猫と共に休息を楽しむ人。お疲れ様ですなあ。
もしかして昨夜、本当に宿へ到着できなければ自分も同じ
スタイルだったかも知れない。そうしてみるとあの帽子を
落としたことがむしろ幸運だった。成り行きとは分からぬものだ。

1298_2

庄野真代の歌では♪飛んでイスタンブぅール、光る砂漠でロ~ル~、
夜だけのホ~ パラダイスぅ♪ってあったけどイスタンブールに
砂漠は無い。で、パラダイス状態は夜だけでもない。
印象としては猫が多い石の町。近辺に森林資源は少ないと思う。

1300_2

東洋系の団体客を見かけたらさりげなく一緒に合流して話を聞こうかと
思うのがワッペン見たら中国語で表記されいて即座に離脱したり。

1301_2

アヤソフィアのほうも団体さんばかり。
ここも外から見るだけで満足だ。
いつか再訪したらまたその時にでも、の気分で旧市街地区散策に。

1306

MILLION石とはビザンチン帝国時代の道標みたいなもので
ここから各地への起点となった碑でもあるらしい。
たまたま西洋人観光客の姉さんがガイドから説明を受けている場面に
遭遇したから自分も便乗して横で一通りの説明を聞いてみる。
(もちろん自分はガイドへ解説料は払わないが)

1307

トラム路線沿いに緩々歩く。しかし沿道には興趣溢れる店が何にしろ多くて
見るだけでも「ほっほ~」とか「へぇ~」なんて独り言に忙しく退屈しない。

1311

旧市街域は慢性渋滞らしいが道一杯の線路と自動車が共存する形で
なるほどこれじゃ仕方ないと思った。

1314

【今旅で最大の謎。正体不明の娘集団襲来】
ギュルハネ公園と言うのはトプカプ宮殿に隣接した緑豊かな散歩道で
イスタンブール中央駅に行く途中の経路として悪くない。
観光客と店屋の喧騒から離れて何を考えるでもなく緑に囲まれる気分で。

1318

ふと気が付けば随分な人数の若い娘が騒ぎながら接近してくる。
ヒャーとかキャーって皆が声にしている。
そのまますれ違うでもなく自分に駆け寄り写真がどうこうと。
これは良くあるシャッターを押してくれ、なんて頼まれたのかと気軽に
愛想笑いで「Sure!」って答えればまたキャーとかヒャーって。
わけ分からんがどのカメラで写せばイイの?と聞けば話が合わない。

なんとまあ、彼女らが言うには自分の写真を撮らせて欲しいとか
一緒に写ってくれだとか、そういうことらしい。なぜだ?
とにかく若い娘に囲まれて脈拍が随分と上昇する。
ワシも君たちを旅の記念に写してOK?と聞けば皆が笑って整列する。
後から数えたら10人以上で画面に納まりきれなかった。

あまりに唐突な出来事で動揺してしまったからその理由を質問すべき
だったのに完全に失念していた。なぜ自分だったのだ?
もしかして単独観光客を狙う集団スリの類だったかと少々の疑念が。

1319

しかし有りえない。どう眺めても自分は絶対に金持ちには見えない。
事実上、無害だった。この日の服装はスイス編の山歩きの後で
捨てるつもりだった普段の会社で使う作業ズボンの類。
(前日に宿到着で脱ぎ捨てたのが写ってるとおり)それに
北京の偽者ビルで値切って買ったパジャマみたいな長袖シャツ。
結局、貧乏性で捨てられずにこの日も着用していた。

年季の入った渋めの俳優に似ているでもなく肉食、草食系でもない
いかにも活力に欠けた軟体生物系のオッサンである。
娘の一人は自分にどこから来たのかと質問してきた。 ということは
コッチが地元民でなく異国からの訪問者だと承知していたはずだ。
胸に手をあててCame from JAPAN 、頭を指差しAnd it's made in JAPAN
と言えば何が珍しいのか またヒャーと叫ぶ。
第一に自分と似た有名人がいたって売れるわけが無い。全くの謎だ。

1320

お下品な話だが一緒に写ってくれと言う女の子何人かは自分の腕に
グイグイと押し付けてくる乳感がもうやわらかくてドキドキだった。
もしも彼女らに自分の「隙と好き」に乗じる悪意があったならコロリと
やられていただろうなあ。
しかしあれの真意は一体なんだったのだろう???
重ね重ね、理由を質問する余裕を自分で見失っていたのが悔やまれる。
突発的なアクシデントに対する旅の心構えがまだ未熟だ。
でもまあ、若娘衆に囲まれて少しばかり幸せ気分になれましたとさ。
メデタシ、メデタシ。

1324

【海峡フェリーで欧州からアジアへ】
公園の反対側に抜ければ海と線路が見える。
線路沿いに歩けはイスタンブールの中心駅。シルケジ駅とも言う。
海峡の向こう側はアジア側だとか。駅隣には多くの船着場。
ここで屋台の焼き栗でもつまみながらフェリーで対岸に行ってみようかと。
利用客は多いが観光路線ではなく地元民の「足」みたいな感じだ。
ボスフォラス海峡は黒海にも通じると言う。
なるほど海水は黒味がかっている。 が、水は綺麗な印象である。

1327

この時の運賃は2TLでチョイした物見気分にしては随分と
安くあがったもんだと思った。で、アジア側へ。
同じアジアでも日本とは似ているような、全く違うような。
日本の方をFAR EASTとは よく言ったもんだ。
連中にしてみれば確かにアジアの果てだろうな。

上陸してフラフラ歩きをしようかとも思ったが旧市街散歩の時間も
捨てがたく、船上から周辺景色を堪能してそのままU-TURN。
片道運賃で往復移動だ。ははは。

1335

【栄枯盛衰?主役不在のイスタンブール中央駅】
建造は1800年代終盤。かつてのオリエント急行が発着した駅でもある。
しかし欧州他所のターミナルと異なり何の華やかさも賑わいも無い。
記録と記憶に無いが右側のホームは自販機でトークンを購入する改札が
有ったけど左側一番線は欧州各地と同じくそのまま入場だった気がする。
実際、この一番線は長距離列車専用の気配がただよう。

1337

チョイト古めかしいレストランの名は「オリエント急行」だと。
外に面したホーム一角には洒落た一杯飲み屋風のカウンタも。
旅人気分で(実際そうだけど)グラスワインを注文する。
昔にオリエント急行を使った人々はこうして乗車までのひと時を
同じ様に過ごしたのだろうか。

1339

と、珍しくも日本人団体客がゾロゾロと。懐かしい気がするより
やはりウルサイなぁ、、、だったり。 (しかし皆でワイワイも当然に旅、だ。)

せっかくココまで来たのだから地元列車で隣駅まで。海が近い景色。
東海道線ローカル区間風で異国の由比か興津駅に下車したみたい。
駅周囲は普通の住宅地で面白気配の料理屋もある。
看板には誘うように魚介類献立が並ぶ。店員も「どうですか、旦那」
と声を掛けてきて「ワインはあるのかね?」と聞けば品揃えを指差し
勿論ですとも!なんて言いやがる。空腹だったら吸い込まれたかも。
チョイ早いから晩飯時にまたね、と散歩の継続。

1351

世界遺産的な観光名所も面白いが自分には知らない場所の
当たり前な路地散歩にも趣を感じてしまう。

1352

昼過ぎでもあり坂道混じりの迷い道クネクネを存分に楽しもうと
気まぐれに歩いたら何と言うことか。。。

1354

昨夜に宿の場所を尋ねた階下の個人商店が目前に出現した。
と言うことは宿は二軒隣の角になる。無意識のうちに方向感覚が
復元したのだろうか?楽しみ前のネタバレみたいで少々残念。

1356

んじゃあ、もう一度、振出しからと少し角度を変えて旧市街散策に
再出発する。

1341

【買い食い三昧の旧市街】
とにかく歩いて退屈と言うのが全く無かった。

1346

売り買いの駆け引きを学習する場所のような土産物屋。
どんな料理が出てくるのか見当もつかない食堂。
湯浴みや寝床ではどういう姿なのだろうかと疑問に思わせる
あの独特のスカーフみたいなもので頭を隠す女性たち。

1347

古風な建物を目にしてはゲゲゲの鬼太郎で欠番の四階を借りに来た
妖怪ダルマの話を思い出す。散歩途中で次はナニを頭の中で
思い浮かべるかなんて予想もできない面白さだねえ。

1348

通りに何軒かの千一夜物語での描写を思い出させる菓子屋。

現在では甘物は一切食わず自炊主義で調味料の意味だって砂糖類は
買うも置くもしていない。実際のところは好きとか嫌いでなく
いつしか自分の意思でそうしたのが10年以上継続している。
正反対に、三十歳を幾つか過ぎるまで毎日必ず砂糖入り缶コーヒーを
飲んでいたし休日は街中のケーキ屋で好きなだけ買って家で食っていた。
逆に酒の方は晩酌の習慣は全く無くて歓迎会や忘年会の類で年に一回か
二回程度飲めば十分だった。今の生活との違いは何だろう。

1309

体質とか味覚でなく元は自分の意識から来た話なので何年かに一度程度は
神戸や北海道の生チョコを買うし、たまには職場土産にする博多の
鶏卵素麺を一切れ摘んでは「あ~イイナア」なんて思ったりもする。
イスタンブールの街角で見かけた見た事も無い蜜菓子は魅惑的だった。
が、やはり止めておこうだった。この意思が他所で活かせれば。。。

1343

印象として市中の屋台や一般向け食堂のような場所は安くてウマイ。
炙り肉のFAST FOOD店舗も多く見かける。
昼飯の時に案内本で見たムール貝のピラフ詰めね。どんなもんだろなぁ、で
食ったらこれがまた好みに合って「う”--!もう一回!!」ってな
感じで楽しんでしまった。一皿4ヶならば3TL=約¥125なり。

1361

反面、観光客相手のカフェレストランは価格対内容比ではソレほど
高得点と言うわけでもない。が、しかし何を食っても旅の味さね。
テラスで食う晩飯。 照明に映るブルーモスクがまた良い感じ。

1362

壁側は鏡仕立てになっていた。これは景色に見とれて置き引き被害に
会わない様にする店側の配慮か風景演出なのかも。

1364

そうして「日常と違う味」を思っていれば店員は自分に「SAD?」と言ってくる。
何が哀しく見えたのか。自分の姿は何だろうといつもこんなものだと思うが。

1365

【かくして今日も夜が来る】
食後の散歩で土産の品を物色する。
当地名産、絨毯風の栞なんぞを。1TLなり。
職場の若衆にはTシャツ。襟元を確認すれば珍しく中国やマレーシア産でなくて
当地物だった。こりゃ丁度良い。

1368

しかし普通なら商売根性が前面に出るであろう店員兄ちゃんは半ば
ウワノソラ状態だった。と、唐突に店前沿道には喧騒が。
この夜は日本でいうサッカーJリーグSEASON FINALみたいなもので
地元のイスタンブールが優勝したらしい。
やあ、おめでとう!W杯でもトルコに会いたいね、と御世辞を言えば
結果に興奮した店員は如何にも安物風キーホルダーをオマケにくれた。
この原稿を書いている時点で日本はW杯出場最終予選で優位だが
トルコはオランダと同組になり苦戦模様でも可能性はまだ期待できる。
何となくでも応援したいねえ、の気分で照明装飾されたオベリスク前を
歩いて宿に戻る。
その間にも地元FOOTBALL TEAM優勝に歓喜する野郎連中が車から
TEAM旗を振り回し、あちこちで爆竹の音が聞こえてくる。

1369

居心地良かった異国の一日は存分に歩いても疲労感は無い。
明日は新市街へ移動だ。

【前日と本日の宿】
宿名:HOTEL FEHMI BAY
場所:多分、トラムのスルタンアファメットが近い。その手前で降車すれば
   迷うかも(経験的に) ブルーモスクから至近。観光拠点には便利。
費用:二泊合計で¥16600 
予約:ANAのHPから。
印象と評価:天候に恵まれたら内容はともかく屋上での朝食の雰囲気は良い
   スタッフも十分に好意的だった。実質は未確認ながら何かの掲示板では
   女性客だと友好的過ぎて危なげな場合も有ったらしい。
   だがそれもトルコ人気質なのだろう。バックパッカ青年とは別の路線で
   個人旅行の節約独り旅なら良いと思う。

|

« 十二日目  トンデモ無かったイスタンブール 2012.5.11 | トップページ | 十四日目 イスタンブール新市街へ移動しつつ 2012.5.13 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 十二日目  トンデモ無かったイスタンブール 2012.5.11 | トップページ | 十四日目 イスタンブール新市街へ移動しつつ 2012.5.13 »