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2012年10月 7日 (日)

十四日目 イスタンブール新市街へ移動しつつ 2012.5.13

欧州グルグル旅 <2012.4.30-5.15>

【滞在の最終日で宿の移動】
東京で山の手、下町って俗称が有る様にイスタンブールも
橋を境にして新・旧市街と区別がされているらしい。
この日は連泊の旧市街から新市街へ宿替え移動。

緩々と本日も起床は08:00で朝食の屋上テラスへ。
景色は昨日と変わらぬが気分もまた同様に良いもんだ。
でもコーヒーのみで食事は自主的にナシ。

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朝食時に小学校の給食風景を思い出した。 魔法の食パン。
当時に提供してくれた人々には申し訳ないがおよそ世の中で
一番不味いパンは給食のソレだったのではなかろうか。。。
低学年の頃は冬場に石炭当番ってのがあって教室のダルマ
ストーブに石炭を入れる役目があった。
三年生の頃にようやくガスになったのだが担任の沖倉先生は
容赦の無いビンタだけでなく給食時になれば「よォ~し、
今日は○月生まれの奴はトーストにしてやるぞ~!」と
日替わりでストーブの上で焼いてくれた戯れが懐かしい。
食べ物で遊んではイカンのだが耳栓だぁ、なんて遊んで
取れなくなって耳鼻科に連れて行かれたこともある不味い
食パンがあの時は至福の給食に化けたのである。

さて、トルコのパン。それまで中欧近辺をしばらく訪問した
事が大きいのだろうし文化の違いだってあるはず。
それにしても何処に行ったって不味い。
もしかしたら欧州圏で一番、あるいは1960年代の日本より
パンが不味い国かも知れない。
何かの記事で「トルコはパンも美味しいです」みたいなものを
読んだ。それは何処の話だろうか?それなら自分は余程に
ハズレを引いたのだろうか?人の感覚はソレゾレだが納得できぬ。

宿を替えるという事は荷物もまた持っていかなくては駄目な訳で
昨日に見つけたイスタンブール中央駅(シルケジ駅)の
コインロッカーに荷を入れる。空いている場所の中から
番号を入力し規定時間以内に荷を入れたら5TLを払うと言うもの。
カギの代わりにバーコードが印刷されたレシートが出て来る。
引き取る時はこれを読み込ませるものだが買い物を重ねて
他のレシートと財布に入れたりしたら選別が大変だろうな。

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【なるほど、そういうことか。で、散歩継続】
駅まで来たのだからチョイト休憩で昨日と同じくホームでワインを。
バーテンの奴が店の相方と昨夜のサッカー地元チーム優勝の話で
盛り上がってる。応援感謝セール中なのかワインもグラスに95%くらい
タップリと入れてくれる。(地元チームが負けなくて良かったかも)
こいつはイイCHANCEだ。昨日の公園にて娘集団に囲まれた話をすれば
自分はサッカーチームの誰かに似ているらしい。チーム名なのか
Galatasarayと書いてくれた。 ハハァ、つまりそうすると昨日の
出来事も何となく腑に落ちる。 しかし真実はどうなのだろう? 
 
街中を見ても日本人以外に日本風の風貌をした連中は見かけないと思う。
正直なところ老人と女性は独特だが若い野郎連中は中東アラブ系なのか
東南アジアのマレー系なのか良く分からない。以前にバンコクで
買い物をした洋装店の主もネパール人だと本人は語っていたが
ペルシャ(って、どこだ?)から出稼ぎ出店に来たと思っていた。
もしも自分に似た奴がこの国で顔が売れているとしたら
どんな風貌だろうか少々複雑な感覚もあるが単純に面白い気もする。
フラフラとまた旧市街を歩く。
 
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空腹だったら入ってみたくなる風情ある食堂。
おしゃれな感じの雑貨展示即売屋。
ガラクタ趣味の自分には面白いものばかりが並ぶ。
物欲はそれほど無いと思っていたのに何か欲しくなるものばかり。
土産物屋の一品を見て ふと冷酒を好む職場の一人を思い出す。
本当はチャイというトルコの茶を飲むための器だが冷やし日本酒を
注ぐにも上手く合う気がして。
 
店内では少しでも売り物に目を留めれば店のオヤジが忍者のように
音も無く傍らに立って商売の白兵戦を挑んでくる。
器と下皿のセットで15TLだと。日本ならこの価格なら買い得だろうが
ここはトルコで観光客相手の店である。
購買意欲が溢れる品物でも今買って荷物になるのは嫌だし他店での価格も
見て回りたかった。
後で又来るからさ、と言えば店のオヤジは「ヘヘン、冷やかしだったのかい」
と思った様子が態度にも分かる。まあ、ソレはソレとして正直で良かろう。
そうして周囲の店舗を巡れば今度はなかなか閃く品が無い。
 
 
 
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【歩けば色々のイスタンブール】
そのうちに昼飯時も過ぎてフト看板に「イスカンダル・ケバブ」などという
写真メニュを発見する。こりゃ何じゃろかい?
ともかく宇宙戦艦ヤマトを一度でも見た人間ならば試さねばなるまいて。
 
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日本で飲むのは「茶」、こちらではチャイと言う紅茶を煮詰めたようなのと
一緒に注文する。正体は肉と野菜にヨーグルトをソースにして乗っけたもの。
肉はビーフかチキンを選べるが流石にイスラム圏なのかポークは無い。
出来立てのグラタンみたいにグツグツ状態だ。給仕の兄ちゃんも
アツイから器に触らんといてね~、と。ウーーム、食えば少々の汗も出る。
 
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朝飯抜きの昼ワインは旅空の下なら尚更に効果的というか気分高揚で
時折に休憩する。通り一つ入ると壁の向こうは観光客往来が盛んなれど
誰も周囲には居ない。どうやら地元の礼拝所らしき敷地に入ったらしい。
好奇心で触れた館の扉には施錠も無く覗いてみると別宗教で言う教会風だ。
イスタンブールでは察するところ定時的にコーランらしきものを詠読する
音声が市中のスピーカーから聞こえた。
 
正解かどうか知らぬがそういう時間になると何処からとも無く市民が
集まってきて傍らにある「洗い場」で皆それぞれに手足を洗っていた。
昔の学校でプールの前にはシャワーで体を洗いませぅ、なんてのを思い出した。
こういうのは自分も含めて日本人には理解が難しい気がする。
ホントは誰の何が真実だとかいう類の話じゃなくてイスラム世界から
派生したような一部の輩がテロリズムに関わっているのは事実だろうが
宗教世界の事についちゃあ自分は何も言えないなあ、と思う。
だからこそ自分は日本人なのだ、ってのもあるだろうが。
とにかく野次馬心で入り込んだ礼拝所で連中と鉢合わせしなくて
良かったのだろう。 こっちに悪意は無くても「異端者だァ!」って
非難のまなざしを受けたかも知れないしね。
 
 
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商売ドコロの話なら売り手と買い手の関係で国や人種に関係なく
いくらでも五分五分の立場で好きなように振舞えるが そうはいかぬ
場所だって異国ならば当然に在るって事だろうな。
 
【とりあえず宿に行こうか、新市街地域へ】
Check-Inに都合の良い時刻にもなってシルケジ駅のコインロッカーから
荷を引き取る。トラムで新市街方向へ。終点のカバタシュ駅ホームには
連絡通路みたいなのが有ってそこからフニキュレルって名称の
地下ケーブルカーに。市街地でケーブルカーってのも何か凄いが
それだけの斜面地形に町が出来ているのだろう。頂上?のタクシム駅から
外に出れば普通の雰囲気でバスターミナルのような場所だった。 
 
009
 
風景と地図から宿の方向を吟味する。そうすると大体アッチの方角だなと
見当もつくが思考ナシの本能で判断したら又も180度正反対の方角に
気持ちが行きたがっている。全くどういうことだ。
一応念のため、で観光案内所らしきものが有ったから入って聞いてみる。
応対係であろう兄ちゃんは一人でPCと戯れていたが遊びの邪魔が入って
不機嫌になったのか愛想悪い事ったら。
 
ホントにトルコは巷の風評で言われるように親日の国だろか?
しかし、旅人には親切にするもんだって躾を受けてないのは確実だ。
 
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最後の宿はHILTON  ISTANBULに到着。 入り口前には車両ゲート検問が。
ビジネストラベラーなる雑誌の類では欧州のベスト エグゼクティブ ラウンジ
だとかで見てみたかった。予約時には最安値の部屋だったがUPしてくれる
だろうと。実際、そうなったが現在の生活で持っているのは日常の買い物用に
航空会社系のカードと分割払い専用の設定で宿系のもの二枚だけ。
 
職業柄利用が多い外国営業の奴も同じカードを持っていたが確かに便利だと
言っていた。宿泊は年に一、二度程度しかない自分にも損は無いものだと感じる。
今まで毎回素泊まりの最安値予約でも必ずエグゼクティブフロアに
UPしてくれたし部屋そのものが無ければ朝食券をオマケしてくれる。
今度の旅では税、サービス料もナシで三泊分は特典でタダになった。
 
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期待どおりにUPしてもらって部屋に行く途中にはカードキーを使い
ラウンジを通る事になる。 なるほど、こりゃ評価も高いわけだ。
部屋はバルコニー付きで風景もまた楽しめる。
日頃、何かと鈍い自分でも嗅覚は良い方だと思っているが(比喩的な話では
なくて現実の感覚のこと)何よりも感心したのは今までに知らない香が
嫌味にならぬ程良さで部屋を満たしている。実に巧い演出だなあ。 
 
012
 
【今一度、旧市街へ。 退屈しないイスタンブール】
荷物を置いて身は軽く、夕刻近くで腹もまたそんな感じ。
新市街地域を探訪するのも良いだろうが もう一度旧市街方面に。
晩飯はトラム沿線の店で。別の客の前で店員は素焼きの壺を焼いている。
中の料理にサザエが入っている訳じゃないが正にツボ焼きである。 
 
ツボには最初から溝が出来ていて焼きあがると店員はこの部分をパンッ!と
叩いて割って逆さにすれば中から焼きたて料理が皿の上に落ちる仕組み。
面白い料理ばかりだ。
 
013
 
昼に見た店で日本酒に嬉し気配のグラスを購入する。昼とは別の店員兄さん、
いくら?と聞けば25TLだと。「おいおい、さっきオヤジサンに聞いたら
15TLだったぜ」と話せば即座に「OK,アンタのために15TL
にするよ」だと。 いててて、 それなら「オヤジは10TLまでマケル
って言っていたぜ」と言うべきだったな。ただ、値札の無い店は多い。
単純計算ならこの器、15/25=60%である。そうすると値引き交渉として
4割引の線は基本ラインになるのだろう。
 
こんなやり取りは旅の面白さである他にやるべき一種の礼儀作法だろう。
これについては案内本に対して書かねばならぬ強い不満があるけれど
それはまた次回の話。 
 
008
 
【絨毯職人風の職業的詐欺師か。これもイスタンブール】
十分楽しんだ、あるいはまだ見足りないのか自分でも分からない。
が、とりあえず宿に戻ろう。
新市街へのケーブルカーを下車して通り沿いに宿へ向かう途中で
現地人らしき謎風味に怪し気トッピングな男が話し掛けてくる。
しかも日本語で、だ。
この時点で第三種警戒態勢(とりあえず冷静になれ、の)自己発令。
男「どこから来ましたか?」
 
そんな質問するなら日本語で聞くなよ。しばらく自分も母国語を
使ってなかったから返答は英語になっている。奴が言うには自分を
友人だと思うから特別に良い絨毯を見せたい、なんて言いやがる。
第一、こっちは友人とも思わないし絨毯なんかタダでさえ荷物が嫌いな
性分なのにどうやって持ち帰れと言うのだ。
もしもそいつが呪文一つで空を飛ぶのならば喜んで買うだろうが。
 
相手を見てモノを言え!であるものの奴にしてみたらチョロいカモだぜ!
と判断したのかも知れない。事実、客観的には旅の上機嫌で隙だらけで歩くオヤジだし。
会話の雰囲気が読めないのか歩合給で売れないと飯が食えないのか
日本がどうのこうの、ニーガタに兄弟が居るだの、とにかく五月の蝿と
書いてウルサイと読むが正にブンブンと話し回るハエ男だった。
しかしこういう客引きの類とは違う売人に話し掛けられるのはトルコが
初めて、である。 だからこの事について少し省みてみようか。
 
モノの本によれば実際にトルコは親日的な国だったそうな。
訪問する日本人が増えるにつれて騙しの修行に明け暮れる輩には
簡単に料理できてしかもウマイ上等な御馳走に見えてきたのだろう。
逆の立場で考えてみればいい。普段の生活圏内で異邦人の旅人に
オイラはアンタの友人だョと気安く話し掛けるかね?
そういう趣味の人もいるだろうが相手の旅の時間を自分の興味本位や
自己満足で削るような失礼な真似だと思うがなあ。(何か迷う、困った
雰囲気が見えるならMay I help you? 位は言っても良いだろう)
トルコの絨毯は確かに上物だ。同時に粗悪品もあるはず。
そしてトルコに限らず人間の質もまた同じ。
 
自分はオヤジ系だからまだ良い。これが女性だと絨毯詐欺師と
ジゴロ商売の二股掛けている奴に呆気なくやられて「銭も体も
みんなあげちゃう」的な事例もあるらしい。
 
バリ島でも耳にしたところ日本女性の一部にはそんな哀しい習性を
持つ種族が確かに存在する。否定する人がいるならそれは聡明な
旅人であったか単に危難へ遭遇しなかっただけ、の話かも知れんよ。
ともかく、話の本質はそれが良いとか悪いという事ではない。
 
偽の品物と嘘の恋愛だって当人がその時の対価に何を支払おうが
つかの間の幸福感を得られたならそれは自分が知ったことではない。
 
が、旅先は普段の生活を離れた場所だけに日常と違う自分の心理状態にも
また注意が必要なのだろう。積分計算すれば旅先では儲けた方だろうと
主観的には感じられる反面、過去に心情の痛覚ってのを随分と刺された
場面も有った自身の経験から思う事でもある。
とすればプラハのカジノでボロ負けなんて痒い程度のものだ。
 
この自称絨毯屋は自分に「HOTELはどこだ?」と質問してくる。
これで第一種警戒態勢(実戦活動にならない様に刺激を避けつつ自制)
が発動する。あまりのしつこさに少々、頭に来た。
これは非常に危険な質問だろう。下手に名や宿を教えれば良いカモだと
判断するはず。後は友人面して宿泊先のスタッフに少しばかり握らせて
部屋にまで押しかけてくる可能性がある。
 
多分デタラメ会話だけど YOU ARE NOT BEING FAIR.  IT'S NOT INTERESTED
WHAT YOU SAID AND NO MIND TALK WITH YOU ANYMORE. SO I'VE NOTHING
MORE TO SAY!って一旦足を止めて志村けんがやるアイ~ンのポーズで
一気に捲し立てる。(争い事は苦手だけど万一、相手が予想外に物理的挙動を
したなら手を降ろしている状態では半瞬、遅れるだろうし)
するとこのハエ男、いかにも哀愁のイスタンブールって表情を見せながら
未確認飛行物体のまま消え去る。
 
宿に戻ってラウンジのコンシェルジに経緯と自分の振る舞いについて質問した。
それで正解だったと即座に断言する。奴らは銭が目当てであるのは間違いないと。
しかしまあ、これから先も偽モノ絨毯と虚構の恋愛に騙される訪問者は
いるのだろうな。
 
014
 
【旅枕 一夜の夢に みるものは by 庵主】
 己が暮らしと生きる様かな。
これで旅の宿も今宵でオシマイ。
ラウンジでタダ酒飲んでついでにBARでも。
カジノで着ようと思っていたジャケットやネクタイは結局、使う機会が
無くて無駄な荷物になってしまったから最後に使わねば、ってね。
半月間もデイバッグの中で運んだだけあってシワが目立つがまあ、いいか。
 
夜景の向こう側はアジアだ。ということは遥か先に自分が戻る場所がある。
思い浮かぶことは多い。最後の締めくくりに書いたことはココには記さず。
公開することでもないし酔いながらの文字は自分にも半分位読めないし。
気が付けば外出した格好のままAM02:30頃に一度目がさめて
シャワーとバスローブに着替えたものの後は布団にも入らずそのまま
BEDの上で爆睡してしまった。こういう展開も初めてだ。 
 
015
 
【本日の宿】
宿名:HILTON ISTANBUL
場所:新市街のケーブルカー駅から10分位歩いたか。
   地下鉄連絡通路みたいなのを使うと途中まで「動く歩道」がある。
費用:¥572.4 TL 
予約:HILTONのHPから。
印象と評価:全室テラスというかバルコニー付き。毎回最安値の部屋だけど
会員特典でUPされた結果のエグゼクティブラウンジは今まで宿泊した
HILTONの中でも随分と広くて快適だったのが印象深い。
くつろぎサービスに酒と肴も特筆物だと思う。
しかしここでもパンは旨い物ではなかった。。。
 
016

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