« 何処から見てもマッターホルンのZERMATT <2013.8.13> | トップページ | 連日がMAIN EVENTSの締めくくり <2013.8.15> »

2013年10月28日 (月)

グリンデルワルト近辺からミューレンに <2013.8.14>

7:39発ので先ずはZERMATTからVISPへ。

Swiss201308141_3

良い宿だったが朝食をユルユル食っている暇は無い。
この宿では(後のミューレンも)そういう場合に
中身を選んで朝食BOX(つまりは簡易西洋弁当)を
持たせてくれる。
勝手が分らずパンの中身に入れるものをアレもコレも
とリクエストして車内で開けてみれば余りの内容量に
後悔する。無理に作ってくれた様で申し訳ない。
次回にそんな機会があれば控えめにしておこう。

しばし一等座席で移動になる。滅多に無い旅場面だから
こういうのも良いだろうな。
後部座席の欧米圏らしいオッサンは検札の際に
「アンタの切符は二等だ」と指摘されている。
欧州鉄道の検札は徹底していると思うがこの時点で
退去移動かペナルティ無しの差額購入かを選択できるらしい。
これは本来、罰則になるのを車掌の温情で済んでいるのか
元々、そのように車両の変更購入できるのかは分らない。
ただ、、、日本の東海道新幹線ではその点で実に甘い。
別に怒る訳じゃないが新幹線はそれなりに使用回数が
多い方だと思っている。大抵、10号車が定番で年に一回は
必ず自由席乗車券で10号車に座っている人が車掌から
指摘される場面に出くわす。
そんな時でもJRの車掌は実に紳士的だ。

Swiss201308142

VISPからは近郊特急のようなものでSPIEZに乗換えとなる。
この場合、経路は二つ。古来(?)からの山岳横断か
一気にトンネル一直線か。所要時間も相応に違う。
これには随分と考えた。

Swiss201308143

世には青函、あるいはドーバー海峡のトンネルという
長大ものがある。しかし山岳をぶち抜くものとしては
このレッチュベルク基底トンネルは筆頭部類になる。
自然風景を楽しむのがテーマだから山景色を楽しむのも
良いだろうが土木業は守備範囲外でも人の苦労の成果を
体感するのだって良かろうとトンネルコースで。
VISPからの特急は昨年にも経験した二階建てソファ付き。
雰囲気はやはり良いものだ。出発してワゴン販売の
巡回でビールを購入すれば程なくトンネルに。
こういう車窓景色は万国共通なれど確かに長い。
出口までの間に買ったビールは空になった。

Swiss201308144

トンネルを出れば乗り換えのSPIEZまでは少々だ。
次の目的駅、インターラーケン行きを待つ間に
反対側にはジュネーブ近くレマン湖畔からルツェルンに
向うのだろうゴールデンパスラインの列車が来る。
昨年の欧州編を少しばかり思い出す。

Swiss201308145

そうしてグリンデルワルトに。ここで話は少し外れる。
別の旅掲示板場所で見たのはインターラーケンからの
コレを登山鉄道と称して譲らない人が居た。
どう考えてもソンナものじゃない。風情としては
高原列車というものだろうが景色は文句無い。
ただ、WEBで見る旅の情報には様々な質があるのだと
実感する。全ては体験してこそ、だな。

Swiss201308146

とにかく後から思い起こしても好天に恵まれた全日程。
この日の具体的な旅程は考えていなかった。
こうなれば山風景の散歩をしたくなるのが人情ってもんで。
そうしたところ旧友の山漢Y氏からMAILの着信が。
こんな感じで旅行するよ、って言った返信は彼が30年前に
やりたかったコースらしい。学生時代に奴は欧州グルグルの
先駆者みたいなものだった。
「あとはアイガーを見れば完成やね」とのMAIL文に
予定は決定する。

Swiss201308147

グリンデルワルト駅を出て左側すぐに日本語の案内所がある。
案内だけではない。ここでは各種のスイスパスも購入できるそうだ。
そして個別乗車券も。グリンデルワルトまでは本日のDAY-PASS
範囲内だから無料である。メイリヒェンへの切符を欲しいといえば
購入発券も可能で。係りの日本人女性は自分が提示したIDAY-PASSを
初めて見たと言っていた。この案内所では先客として日本人夫婦が
いたが年代を問わず窓口でそのまま払い=直接の単発購入を
何回か見かけた。それは随分と割高になるはず。
スイス旅の場合は鉄道パスの類に大きい意味があると思う。
(その選択も一種のパズルだろう)

ついでにベーカリーショップの場所を聞いて昼飯を調達する。
通り沿いに数分歩いたところだ、と聞くがこれは必ずしも
正解ではなかったのを翌日に実感した。やはり自分で見つける
情報が旅では第一位になる場合があるのだと思う。

Swiss201308148

グリンデルワルトの隣駅下車で少しだけあるいてゴンドラに。
欧州最長距離のものらしい。その御蔭で買った食材は
乗車中の時間に全部食ってしまった。

このゴンドラ。それ程の行列は無かった。だから切符販売の
窓口も一つだけ。全般に満足の旅程で唯一にカチンと来たのは。
数人程度の並びで二番目の自分。隣の販売窓が開いたら
後ろに居る白人壮年夫婦が小走りに移動する。

「I WAS IN LINE BEFORE YOU」の気分だけどね。
自分が逆の立場ならコンナモノは先客に「アチラも
開きましたがどうですか?」と言うのは間違いない。
白人系中国人かよ、って思ってしまった。
旅の場面は日常と違うから行動も緩みがち。
日頃の性分がそのままに出るのかも知れんなあ。
なるほどね、そうすると自分の内にはまだ余裕があるか。
何であれ目にするものを楽しんで学習と思えるのだからさ。

Swiss2013081481

終点到着。ここでも日本人の家族連れ。そういう形で
訪問するのも幸福の形だろうな。自分独りの足だって満足。
向こうにはアイガーの北壁がザックリと見える。
なにもソンナ場所を落命と隣りあわせで登らずとも
良かろうにと思えるがそこがまたソノ方面に憑りつかれた
連中には魅惑なのだろう。そんなことも現場を目の前に
して思いながら自分はメンリヒェンからクライネシャデック
までユルリと散歩ハイキングね。しっかし、、風景が凄い。

Swiss2013081482

そうしてクライネシャデックに到着。
反対側にはユングフラウ行きの本格登山鉄道が待機中だ。
ZERMATTは日本人が多かった気がする。しかしこのあたりは
中国人万歳状態だったような。北京とか上海なんて地名が
記されたツアー貸切ボードの表示車輌が多かった。

Swiss2013081483

ここからWENGENは購入した1DAYパスの範囲外で個別購入となる。
それでも通しで所持している半額パスの効力から1/2価格なれど
スイスフランで11チョイ。スイス交通機関の切符は油断できぬ。
(その都度に購入すると高価になるという点で)

Swiss2013081484

クライネシャデックからは降りる道のりになる。
ものの案内本によればアルプスの少女ハイジという日本アニメ
舞台になった場所らしい。風光明媚な景色は確かに
♪ヨロロロレイヒィ~♪かもしれないが自然の厳しさだって
あるのだろうなあ。
谷間の向こうに今宵の宿、ミューレンが絶壁上に見える。

Swiss2013081485

列車はラウターブルンネンに到着する。
ここからロープウェイと鉄道乗り換えでミューレンに。
ロープウェイを待つ間の隣にはアジア系の娘さん。
なにやらパンフレットを取り出して見ている姿にチラリと
目をやればカバンの中にはKIXと文字が入ったチラシの類が。
旅先でくつろぐにしても誰が見ているのだか分りゃしない。
油断はできないと思うね。KIXとは関西空港のこと。
ただ、彼女の表情はいかにも旅が面白いという感じで
傍らから観ているだけでも好ましい。
先刻の中国団体が作り出す喧騒から逃れてきた直後だけに
「ほほーー、同胞かね」って尚更に好感なんだなあ。

Swiss2013081487

ミューレンでは宿に入る前にどうしたものか?だった。
シルトホルン2971mにも興味は有った。
でもまあ、あまり考えずにケーブルカーで別山の方に。

Swiss2013081488_3

ところで、、、昔の話。
随分前に、35年くらいは過ぎただろうか運動着といえば
アディダスが随分と流行った。ナイキ台頭以前の話で。
ミューレンに行く電車の隣席には娘二人がそのジャージ姿。
うっひゃあ、懐かしい!と思うのと同時に三本線の衣服が
奇異にも思える。耳を傾ければ会話はハングルのようでも
韓国ではなく北の方から来たらしい。
これは根拠の無い空想だがもしも国籍がそうだとしたら
一般庶民には出来ない旅をしているのではなかろうかと。
何者だろう。しかしそれがアディダスのジャージ姿とは。。。
旅で目にするものには不思議が多い。

Swiss2013081489

目に付いたケーブルカーは途中から地下に行くもの。
そして出た先はアルメントフーベル1907m。
またここから宿への歩きを楽しもうかと展望台にいけば
先刻の関西系らしい娘さんが佇んでいる。

Swiss2013081490

ココはシャイな自分も話しかけてみればやはり関西からとか。
どうやら自分と同じく山路線を好む旅だとか。
異国の地で同胞と語るこれもまた旅の面白さ。

Swiss2013081491_2

しかし若い娘と会話をするなんざ久しく無かっただけに
こっちの方が何かを言うにも随所にヘドモドしてしまう。
相手は自分の緊張感とは無関係に荷からバナナを取り出し
栄養補給ってな感じで。やっぱり行くなら雲が出る前の
朝からですよね、って言葉には同感だ。やるなあ、娘さん。
見知らぬ人とこんな感じで休憩中の御歓談ってのも悪くない。
彼女いわく、道中の中国人団体には数の多さ&やかましさに
辟易したそうな。うんうん、そりゃわかる。が、それも
旅の場面ってなもんだ。

Swiss2013081492

さてこれからどうするか?
おそらく彼女はもう一つ高いトコ、シルトホルンに行くの
だろう。そうするとヘソマガリの自分はじゃあ、俺は
そっちはソチラさんに任せてユックリと山くだりの歩きを
してみようかという気分になる。

Swiss2013081493

そうしてミューレン方面に下る道へ。誰も居ない。
歌い放題だ。ただ一組、対面の登り方向へ白人カップルのみ。
御苦労な話だが何の世界でだって物好きは居るものだなあ。

Swiss2013081494

しばらく歩く道で耳に入るのは自然の音だけ。これも凄い。
(個人的な別興味から世界でエキノコックス三大流行地は
礼文島、アラスカ、アルプスの一部だと記憶している。
以前の放浪過去帳ネタで甲府編をふと思い出した)

Swiss2013081495

水の流れとしばらく一緒に歩を進めて宿に到着する。
ただ自然の風景に親しみ日常を忘れてぼんやりとするなら
ミューレン泊でも良いだろうな。グリンデルワルトの様な
賑やかしさとは無縁でこれといった店がある訳でもない。
だから退屈になる人もいるかも知れない。

風呂は無くてシャワーブースのみ。でも部屋は清潔だし
テラスに出れば目前の山景色がヨロシイ。
と、何の宴会が始まったのか近所の宿から団体客の
叫声連発だ。聞こえてくる言葉から定番の中国さんだった。

Swiss2013081496

さて晩飯はどうしようか?宿のダイニングは見た目に
ソコソコ良い雰囲気だった。ディナーバフェのような
催しも準備されていた様子。
しかしまあ、外歩きをしてみましょ。
駅から10分少々の宿から通りの傍らにCOOPがある。
ここで晩飯を購入する。チーズ一切れとワイン一つ。
そしてサラダ野菜の大袋と使い切りサイズのドレッシングを
衝動買いする。CHF15なり。安く済んだもんだ。
食いながら思うに割り箸は一つ二つ持参すると便利だね。
ちょいとした宿の部屋飯では役に立つ。

せっかくの旅なら土地の料理でも楽しめば良いじゃないか
であるがホントに肉よりも野菜と魚の人間になってしまった。

Swiss2013081497

明日は朝食前に出発しようかという気分。
フロントにその旨を伝えると夜の内に朝飯BOX、つまりは
パンに色々と挟み物をした簡易弁当を渡してくれた。

あとはテラスなり、寝床で持参の書を片手にワインをチビチビ。
時刻は19:35でも十分に明るい。明日は締めくくりの
ユングフラウ鉄道だ。
と、この記録を書くうちにワインが空になった。残念。

<本日の宿>
ミューレンのHOTEL ALPENRUH
支払い総額は ¥15,245

チェックアウトは朝8時から、らしい。
そのため早朝出発なら前夜にフロントで精算処理が必要。
フロント横のボードに鍵置き場の様なのがあってそこに返却。
あとは自動ロックの玄関からサヨナラ。
合理的と言うか奇妙と言うか。
評価としては平凡な感じだがこれも旅の宿。良くも悪くも無く。
ただ、、、再訪機会があるにしても宿泊ならミューレンは
選択しないで別場所にするだろう。

|

« 何処から見てもマッターホルンのZERMATT <2013.8.13> | トップページ | 連日がMAIN EVENTSの締めくくり <2013.8.15> »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 何処から見てもマッターホルンのZERMATT <2013.8.13> | トップページ | 連日がMAIN EVENTSの締めくくり <2013.8.15> »