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2016年12月15日 (木)

行ってみるか、で福岡と長崎<2016.11.25-27>

平日の晩飯に外食とする展開はまず無い。だからといって食生活が
健全というでもなく最近のバランスは相当に悪いと自覚している。
 
旅先の食事も同様で偏りがちになっているだろう。
それでも普段の暮らしの中とは違うモンを喰いてえなあと
思い浮かべればその呪縛から簡単に逃れられるものでもなく。
 
だから、まあ、喰うを楽しみに九州さ。
昼飯は名古屋空港で銀鱈粕漬け定食。
えい、単品で更に一切れ追加だ。昼過ぎには福岡へ。
先ずは先輩の店でビール(これもまた普段は飲まないし)なんぞを。
 
宿に向かえば土地柄か東アジア各国の人々が実に多い。
2015年の政府統計から観光目的入国者の75%程が中国、香港、韓国、
台湾なんだって。裏返しで見るなら連中が来なくなると現状の日本で
宿、飯、物で商売する業界への打撃は大きいだろうな。
 
001
 
さて晩飯はどうするか。
宿近所、西新の街をフラフラと歩めば懐かしい「しばらく」は
高校時代に通っていたラーメン屋の名前。それこそ暫くの間、店を
たたんでいたと思ったが二代目が復活させた様子だ。
福岡ではラーメンに白ゴマを入れるけど先代のオヤジさんの発案らしい。
 
当然に替え玉。 だがいけない。これで満腹。
高校時代は二つ三つが当たり前だったのに。
こんな所にさえ自分の老いを感じる。
そして、、、麺も何か昔と違うんだよな。それもまた自身が時を経た
証のようなものさ。
食い物に限らず昔の想い出の味が現代に再現される方こそ珍しい。
稀にそんなものに出会ったなら感慨深く「昔と変わらねえなあ」などと
嘆息を漏らすはず。しかしそんな場面にはまず遭遇できない。
 
寝酒の前〆で天神まで再び先輩の店へ。
店内は毎度、夜の同窓会館みたいなものになっていて先客は自分より
一層に齢を重ねた男女連中が「ひゃあひゃあ」と騒いでいる。
女性の声が耳に入る。「この人がね、アタシの耳を噛んだのョ」って。
寄席の湧き声の様な笑いがカウンタに鳴る。
 
他人客には耳障りだろうがこれで善い。
自分自身での楽しみや仲間内の盛り上がりを捨てた老年層は
寿命の坂道を転げ落ちるばかりかもしれない。
 
そんでもって福岡でルノアールの絵画を鑑賞するような自分には
珍しい体験があったけどそれは省略。記憶の中だけにしておこう。
 
宿に戻って寝れば朝。
HILTON シーホークの朝食は良かった。
中国、韓国訪問者受けする献立は時代ってもんだろうか。

002
 
次は長崎。
JRなら「かもめ」だけど「つばめ」車両の黒いやつ。
何だろうとJR九州の特急車両は面白い。
居心地は良く、到着の頃合には日も暮れている。
 
TAXIでグラバー園近くの宿に着けば目の前には建物のような船舶がいる。
艦橋の電飾看板は「サファイヤ・プリンセス」と読めた。
噂には聞いていたが全長290m、総トン数は約11600t。目にしてビックリだ。
しばらく停泊するのかと思ったら朝の9時にきて夕刻7時には出航らしい。
 
003
 
長崎の晩飯は鯨。
自分の世代ならば小学校の給食に毎月出ていたと思う。
郷愁の味覚ってわけじゃないが二軒のハシゴをする。
う~ん、失敗。
 
いずれも個人経営店舗みたいなところだった。
そりゃまあ、仕入れや在庫保存が大変だろうがなあ。
以前に長崎の姫様、りあさんに連れて行ってもらった店は印象的だったけど
ある程度の会社組織運営でないと難しい話があるのかも知れない。
 
004
 
飲んで宿でのもう一杯購入、のつもりでコンビニに行く。
こいつは今旅で一番の面白体験だった。
レジでは先客の白人兄ちゃん二人組がメモを片手に何やら話をしているが
店員さんはどうにもわからない様子。
野次馬でどうしたんだと声を掛ければ異人さんはメモに書いた店に行きたい
という。ローマ字で銅座、鉄板焼き、それと所在地が記されている。
 
TAXIで二倍払ってもかまわないと。
何だよ何だよ、それならオイラが手伝うさと安請け合い。
だが第一に長崎の街を自分が知ってるわけもなく。
尻ポケットから宿でもらった案内地図を見れば連中と出会った築町から
銅座は目と鼻の先。
こりゃTAXIにも申し訳ないや、だけど成り行き上から一台捕まえて頼み込む。
カーナビ無し。運転手さんは無線で所在地を運行指令場所らしき相手と
何度も交信。
 
その間に連中と自分は冷やかし会話。
どこから来たのかと問えばフィンランドだと。
オイラも昔にヘルシンキからストックホルムに行ったことがあるよと言えば
シリアラインだな、って。
おうおう!それそれ!なあんて言ってるうちに銅座の一角に鉄板焼きの店発見。
 
一緒に降りてココじゃないかいって言えば相手の兄さん、千円札を自分に
渡そうとする。受け取るわけにいくもんかい。
いや、そいつはお前さんのもんだ。日本を楽しんでくれよ!
って言えば相手が口にしたのはTHANKSじゃなくてAPPRECIATEなんだよなあ。
(ここで降りたらTAXIに申し訳けないから宿まで。当然、代金は自分払い)
 
仮に彼らが帰国後のSNSあたりで迷っていると日本の酔っ払い親父が
親切にしてくれたなんて記事を書いたなら嬉しいもんだが。
だとしても自分には知らない話。
重点はそこじゃない。
観光訪問で日本人とその場所の面白さ感じてもらえたらありがたい。
何よりも「場面」を一番楽しんだのは自分だ、
それにしても長崎は古今、異人さんの街かね。
 
005
 
帰宅の起床。
宿部屋から窮屈なベランダに出て一服すると昨夜のサファイヤ・プリンセスは
出航した筈なのに目の前にはまた一層にドデカイやつ。
Quantum of the Seas。全長350m近く。総トン数は16800t余。
サファイヤ・プリンセスより4割以上。フィンランド兄さんと話した
シリアシンフォニーの三倍。 (シリアシンフォニーは一泊航路のフェリー船。
豪華客船と称して譲らない人が旅の掲示板にいたけど。つくづく感性は
それぞれなのだなあ、と思う)
旅道楽の最後にはこんなやつで船旅が可能なら上出来だろうが
それは自分に相応しくない。無理だ。
 
さて帰ろう。
長崎の空港には土地の趣が深い品物が並ぶ。
鯨のサエズリとベーコン。そいつはミンク鯨にイワシ鯨。
だからさ、繰り返すけど昔の小学校給食ネタが今では価格的に高級食材。
なんだかなあ。。。シロナガス鯨は一生、縁が無いはず。
 
006
 
空港には地元、大村湾のボートレース案内。
合間娯楽の出汁物として中川翔子、これはまぁ分かる。
蛭子さんも当人の趣味として納得できる。
しかしだ。。。黛ジュン。 流行は自分が小学校の頃だったはず。
まさか芸能活動しているとは。。。
 
そして小椋さんね。本来はバドミントンの人が何で競艇場所なんだろう。
今般、政治家とソイツに結びつく箱物業界とイベント屋が五輪で一発大儲け。
カジノでウハウハ!観光立国っ!!なんて雰囲気が出来上がった。
競馬は後ろ盾に英国の歴史伝統がある。競輪はそれこそ五輪競技になった。
競艇、オートレースは場末の温泉場にある射的場かスマートボール(死語)
みたいな感じだ。その存在を否定するわけじゃない。
だけどアンバランス感覚だよ。
 
カラスミ。福岡なら明太に相当するだろう土地のものか。
元々、酒肴として好きなんよね。
けどさ、昔の入院時期に見舞い品に貰って一層の思い入れみたいなのが
あるんだ。(明太ほど安価なものじゃない。ほんとにありがたいなあ、だった)
一包みの豪州産は¥1600、長崎産は¥5200。えい!両方買っとけ!!
帰宅後の味比べ。 まったく違いが分からなかった。どっちもウマイ。あはは。
 
007
 
では今回、日常を離れて訪問した成果は?
そんなものは何も無い。だが面白い時間ばかりだった。
 
自分にとって九州に行く。それだけで十分な意味がある。

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